しょうがないなぁ。

本当に。

しょうがないんです。


アルゼンチン。

全くショウガ売ってません。
駄洒落じゃなくって。いや駄洒落なんですけど。

チリのサンペドロデアタカマには結構どっさり売ってたから、この先も手に入るだろうと甘く見ていたら、アルゼンチンに入ってから、全く見なくなってしまいました。
町に着くたびに町中の八百屋、スーパーを当たっても全くありません。

で、ここ、メンドーサのでっかいカルフール(フランス系の大型スーパー)の香辛料コーナーで初めて見つけたんですが、とんでもない高い値段で、カビのにおいしかしない殆どショウガのミイラみたいなのが、見つかっただけでした。。。


日本にあって、海外にない食材、調味料なら、
醤油に始まり、みそ、みりん、ソース、かつおだし、こんぶだし、はくさい、にら、たけのこ、サトイモ、やまいも、きのこ系なら、わざわざないものを上げるより、海外にあるのは唯一マッシュルームだけ。くり、れんこん、とうふ、わさび、メンマ、きくらげ、しらたき、こんにゃく、しゅんぎく、なし、かき、あげ、わかめ、こんぶ、めんたいこ、・・・etc,etc...........

上げたら本当にキリがありません。
これだけ、食材、調味料がなくて、どうやって美味しい料理を作るんだろうって言うくらいアルゼンチンに限らず、世界の殆どの国には食材が不足しているように思います。

それでも、醤油はかなり一般的になってきて、結構今ではどこの国でも手に入ります。


ショウガや味の素、ナスはなさそうで、結構どこの国でも手に入ったりします。
ただし、ナス料理は中南米に入ってから全然見かけないし、現地人はスーパーや市場では良く見るけど、どうやって料理するのか分からない。ということらしいですけど。

ナスの料理法を知らないなんて、ナスが大好物の私にとって、これほど嘆かわししことはありません。人生半分以上損してます。

 誰かが、何か食べ物で、好き嫌いがあると、よくわたしは”それって人生半分損してるよね。”って言うんですけど、きっと言われた記憶がある方も多いと思いますが、かく言う自分も大学入学時で、玉ねぎもピーマンも嫌いでした。
 今考えればとんでもなくもったいないことで、何か一つでも嫌いなものがあったら人生半分損してる、って思うことにして、それらを克服して、今ではまず食べられないものはないくらいになりました。
 いまだにどうしてもダメなのが、ペルー、ボリビアのアンデス山中にある、伝統的なジャガイモの保存食のチュンヨー、とか、チュンニョって呼ばれるものくらいです。

 でも、なすとレバーが嫌いな人には心から、哀愁も込めて、それは人生半分損してるよって思ってしまう私にとって、ナスの料理法を知らない、ナスの美味しさを知らないなんて、この21世紀の時代において、コンピュータも自動車も携帯電話も、その存在すら知らずに未開のジャングルの奥地で暮らすのと同じくらい嘆かわしくて、可哀想な事なんです。

ちなみにレバーは人気がないのか、ここ、メンドーサでは、あんなに美味しくて、栄養価も高いのに、一キロ2ドルくらいでスーパーで売られています。メキシコシティーでも随分安かった記憶があります。
 
 こういうのを目の当たりにすると、私にとっては垂涎もので、喜び勇んで買っていきますが、世界の大半は美味しいものを知らないんだろうなぁ、もったいないって気分になってしまうんですよね。

でアルゼンチンの話になるとですね。

キッコーマンの醤油は世界中に結構あります。でも、アルゼンチンではあんまり見ないし、中国醤油もなくて、クノールとか、あとはどこのメーカーか知らないけど、それらしいものが”salsa de soya”という名前で、他の国とも比べて、飛びぬけて高額で売られているものくらいしか手に入りません。
大体どこのスーパーでも500mlで5ドルくらい、コレじゃ高すぎるので、足を棒にして探した結果、ようやくクノールの醤油で、1リットル5ドルくらいのものを見つけて、今はそれを使っています。

 そして、世界の味の素もメンドーサでは全く見ません。隣のチリにはたくさんあるのに・・・・
ショウガ。これにいたっては、カルフールで見つけたしょうがのミイラ意外に見たこともありません。

 ショウガって、これに代わる香辛料はないし、かといって、必要不可欠な料理もたくさんあるから、無いとスゴイ困るんですよね。
 でも、アルゼンチンにはないんですよ。となりのチリにはあるのに。。。。

 アルゼンチンって、外食するとやったら高いくせに美味しいものがないというのが私の印象です。
 ここ、メンドーサにすでに40泊以上していますが、外食は8回しかしてません。
そのうち4回は中国人の経営する食べ放題で、その他サブウェイと、マクドナルドが各1回。
残り2回が現地のハンバーガーショップと宿の5軒となりくらいにある大衆食堂の定食だったので、まともに現地の料理を食べたのは最後に上げた2回くらいですが、どちらも”美味しい”からはほど遠くて、自炊をすることを考えるとお金を払うのが馬鹿馬鹿しくってしまって、結局その他レストランで食べたいとはどうしても思えないんですよね。


 メンドーサに到着する前に、サンファンというちょっと大きな町を通過して、ちょうどお昼前くらいだったので、たまには外食をしてみようと心に決めて走ったのですが、残念ながら、ハンバーガーショップとピザ屋以外のレストランはどこも閉まっていました。
 シエスタの時間でもないし、平日の昼間なのに。。。。

 仕方なく、ガソリンスタンドに付いてるショップで買ってみたサンドイッチはマヨネーズも塩もかかってなくて、全く味がしませんでした。

 まずいとは不味い。つまり、味が悪いとか味が良くないではなくて、味がしない。と書くわけですよね。
 これは本当に言いえて妙で、不味いとは書いて字のごとく、つまりは味がしないものだと実感するにはいい国なのかもしれません。
 アルゼンチンに限らず、けっこう味のしない料理を出す国は多いですが。。。

でもとにかくアルゼンチンはどこに行っても不味い。。。
 これまた、アルゼンチンの普通の食堂で何か食べたいと思い立ったときがあって、メンドーサに来る前ですが、頑張って探したレストランで5ドルもするラザニアを頼んだら、レンジで暖めなおしただけの物が出てきて、しかもまだ中が凍ってるというとんでもなくお粗末な食事を出されて辟易したこともあります。

スーパーに行って調味料売り場を見ると、ああ、この国に美味しいものを期待するほうが無理かもしれない。と納得することはできるようになりましたが。。。

 醤油もあんまり種類がないし、結構どこの国にでもあるサルサイングレッサ(ウスターソースのようなもの)も小さな小瓶しか売ってません。ショウガは何度も書きましたが全く無いし、ごま油は期待するほうがどうかしてます。そして、世界中どこでも絶対にあると思っていた、唐辛子もないに等しいんです。
 まあ、唐辛子は乾燥させて、挽いたものが小さな袋に入ったり、もしくはグラム売りで、売られていたりはするんですが、どれもこれも、全く辛くありません。色んなメーカーのものをそれこそ10種類くらい試してみたのですが、どれもこれも口の中にそのままザーッと放り込んで、ようやくちょっとピリッとした、かな?ってくらい。
 こんなの、料理に入れても邪魔なだけですよね。

調味料に限らず、まず、商品がぞんざいに扱われてたり、腐ってたり・・・
唯一見つけたショウガはかび臭いミイラと化してたし、前に買ったハンバーガー用のパンはカビが生えてました。砂糖と袋入りの牛乳、お米、パスタは必ず穴の開いたものが混じっていて、砂糖売り場は砂糖が散乱し、牛乳売り場は牛乳浸しで、肉は入荷日以降、ドンドン悪くなって、何時の間にか変色して、誰も手をつけない状態になっても棚に置かれています。
野菜もこれ然りで、腐ってぐじゅぐじゅになったものが平気で棚に置かれていたりします。野菜に関してはまだスーパーの方がマシで、商店、八百屋に行くとかなりひどい状態で、捨て置かれている(売られている?)ものもあります。

 でもサラダ油はとんでもなく多くて結構安く、マヨネーズも同じ銘柄の同じ商品をこれでもかといわんばかりに商品棚を占領しています。とにかく量だけならたくさんあるのが、油とマヨネーズと、コカコーラとペプシとスプライト。そして、ワインとビールなら、事欠くことはないんですが。

オリーブオイルと、バルサミコ酢もたくさんあるんですけど、私は使い方が良く分からない。。。というか、使ったところで、たいして美味しくなる気がしないんですよね。
オリーブオイルはパスタを揚げたときに絡めるといいって聞きますが、、無い時はサラダ油で代用するし、それでやっぱりオリーブオイルがいいなんて思ったことは無いし、とにかく、ごま油ほど何かが劇的に変わるってことは無いように思うんですけどどうでしょう?

 ちなみに、この間オリーブオイルの工場に行って、試食させてもらったんですが、パンにエクストラバージンオイルとか、たいそうおおげさな名前のオリーブオイルをかけてくれたんですけど、私にはパンが油っこくなっただけのようにしか思えませんでした。

 バルサミコ酢については、この間、宿のフリー食材と勝手に思ってる棚の中においてあったのでこれまた勝手に使ってみたんですけど、他の酢と何が違うのか分かりませんでした。

 だから、スーパーにオリーブオイルとバルサミコ酢があっても全然惹かれないんですよね。日本で買うよりは安いんだろうけど、オリーブオイルはサラダ油より高いし、バルサミコ酢は他の酢よりも高いから。


もし、オリーブオイルとバルサミコ酢の魅力を存分に発揮できる料理とそのレシピをご存知の方がいらっしゃったら是非ご教授願いたいものです。そういう機会があればちょっと挑戦してみる気にもなるかもしれません。


 まあそんなこんなで、アルゼンチンのスーパーではなかなか満足の行く調味料がそろいません。でも、メンドーサには長くいることになってしまったので、一生懸命自炊をしてました。

 野菜炒め、なんちゃってホイコーロー、酢豚、カレーらいす、スパゲッティで作ったなんちゃって冷やし中華、とんかつ、鳥の唐揚げ、ハンバーグ、レバーの甘辛いため、ステーキ、ペルー料理をまねて作ってみたロモサルタッド・・・・etc,

自画自賛みたいですが、どれもこれもが、とんでもなく美味しい!!
調味料は不足気味で、いつも何かで代用したり、作ってみたりするんですけどそれでも美味しい!!
とくにアルゼンチンの外食に比べるともうこのまま食堂開けるんじゃないのかと思ってしまうくらい美味しく出来て、しかも安く出来るので、全然外食する気にならないんです。

 メンドーサで外食の価値のあるのは前出の食べ放題くらいだと私は思ってます。
 値段はちょっと高めで、平日の昼間で、39ペソ(ほぼ10ドル)ですが、他のレストランや食堂でもどんなに安くても定食で、20ペソほどして、しかも大した物が出てこないアルゼンチンでは破格のコストパフォーマンスで、しかも取り揃えられている料理の種類は軽く100を超えます。
 中華から、アルゼンチン名物のパリージャ(焼いた肉、アサードとも)、パエリア、ラビオリ、ピザ、ハム、サラミ、チーズ、各種揚げ物、サラダ、フルーツ、ケーキ、アイスクリーム、クレープなど。
魚料理やラビオリ、クレープなんかはカウンターでその場で作ってくれます。

 現地人にも人気で、毎日毎日大盛況です。そりゃ、たいして量もない、美味しくもないのに、とんでもなく高い値段を払って変なレストランで一食無駄にするより、誰だって、美味しい料理をお腹いっぱい食べたいですよね。経営は中国人で、さすがに中国人は賢こくて商売上手だな。っていうか、これ見てどうにかしようと思わないのかアルゼンチン人!!って思ってしまいました。

やっぱり中国人は偉大です。

 ここだけがメンドーサでオススメ。たぶん、食事だけでなく観光も含めて、ここ以外メンドーサで私がオススメできるところはありません。
 ワイナリーもチョコレート工場も、オリーブ工場も行って見ましたが、全然パッとしませんでした。
ワイナリーは多分説明聞いても良く分からないし、日本で行ったほうが、満足度は高いと思うし、チョコレートとオリーブ工場(一緒になってましたが)は15ペソ(約4ドル)払わされてちょっとずつ試食させてもらっただけで、何一つ製品が作られる過程は見ることが出来ませんでした。
 
私の行ったところがたまたま面白くないところだったのかもしれません、もし、時間と根気をかけて納得の行く観光をする気がある方がいれば、止めませんが。。。。

まあ、とにかく、メンドーサで唯一オススメのレストランのホームページです。
http://www.lastinajas.com/

でその場所と簡単な地図(上手くリンクするか分かりませんが・・・・)
http://www.lastinajas.com/incs/map-mdza.html

ココは本当にオススメなので、メンドーサに立ち寄ることがあるなら是非お腹をすかして足を運んでみてください。
営業時間はお昼は12時半から3時まで、夜はあんまり自信ないですが、8時か8時半くらいから結構遅くまでやってたと思います。確か毎日やってるけど、曜日と時間帯によって値段が変わってくるのでご確認の程を(店の前に料金表が出てます)。平日の昼が一番安いので、私は平日のお昼しか利用したことありません。

この店のオススメは中華!!(酢豚のようなものなど)と、パエリア、一皿ずつ作ってもらう魚料理、サラダコーナーにある牛タンなどで、あんまりなのが、残念ながらパリージャ(アルゼンチン名物の焼いた肉)、お寿司、ピザあたりです。


 牛肉が美味しいと評判のアルゼンチンなんですが、実際、上のレストランで食べたパリージャ(アルゼンチン名物の焼いた肉)はどの肉を頼んでもどれもこれも硬くて全然美味しくなくて、アルゼンチンの牛肉が美味しいなんて、きっとみんな暗示にかかってるだけなんだと思い始めていた頃でした。
 スーパーでは、美味しそうな牛肉もあるし、それなりに高いんですが、それでもちょっと挑戦してみないことには何も語れません。

 そう思って、いつもハズレのない豚肉ばかりだったのですが、ちょっと挑戦して牛肉を買ってみました。

 最初に買ったのはlomoという単語の入った部位で、とにかく肉の種類が多すぎて良く分からないんですが、lomoはどうもロースを意味するみたいで、レストランのメニューにも書かれていることがあります。このlomoはレストランでも大体高いメニューで、目抜き通りの小洒落たレストランに入ろうものなら、50ペソとかとられちゃいます。
"lomo"の入った牛肉だけでも実は何種類もあって、キロ40ペソ(ほぼ10ドル)を越えるものを選んでみました。値段で決めたって言うより、美味しそうなのを手に取ったらそのくらいの値段だったんですけど・・・
いつもキロ30ペソ以下で探していたので、ちょっと奮発してみました。

これで、作ったステーキはとてつもなく柔らかくて美味しかったです。そう、アルゼンチンの牛肉が美味しいって言うのは確かに間違いありませんでした。でも、多分自炊に限り、もしくはきっと目玉の飛び出るようなレストランに入ったときに限りですが。

次にカルフールで、ローストビーフ(ROAST BEEF)と何故か英語表記の肉が、特価でなんとキロ22ペソ。とりあえずびっくりして、1キロほど買ってみたのですが、これまたとんでもなく美味しい!!
 このローストビーフは普段はキロ38ペソくらいで売ってるもので、こういう表記はカルフール以外で見たことないので、他のスーパーではどれにあたるか分からないのが残念ですが、かなり美味しい肉でした。


 牛肉挑戦第3弾はBuffet de chorizo という名前の肉で、これもキロ33ペソくらいでしたが、美味しい肉でした。chorizoはメキシコではピリ辛の味の付いたウィンナーみたいなものでしたが、この辺に来てからは下味の付いていないウィンナーみたいなものをさすようです。
でも Buffet de chorizoは全然ウィンナーとは関係ない塊肉でした。
美味しいけど、名前が全然分からなくて困ってます。

とにかく、アルゼンチンの牛肉は美味しいってことはよくよく納得できました。

 そして、アルゼンチンで唯一、あっ、ここで初めて見た!!っていう調味料は、チミチュリ(chimichurri)ってよばれる焼いた肉用の香辛料ミックス、もしくはそれと酢と油を混ぜたチミチュリソースでした。

wikiで調べると、にんにくとパセリのみじん切りに唐辛子パウダーとオレガノ、胡椒を混ぜたものがチミチュリパウダーとして売られていて(確かに売られてます)、これに酢と油を加えるとチミチュリソースになるのだとか・・・そのチミチュリソースもそういう商品が売られてますが。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%AA

 私はこれを前述の食べ放題で食べたのですが、これはこれで、スパイシーで、ちょっと酸っぱくてあっさりしてて、美味しいです。焼肉やバーベキューのときにソースのバリエーションの一つとして、是非加えておきたいオプションではあるのですが、でも多分私はエバラ焼肉のタレ、かジャンがあったらそっちを沢山選ぶだろうなって感じです。
とくにご飯があったらチミチュリはあっさりしすぎなのかもしれません。

ちなみにここで、自分でステーキを焼いたときはソースは自分で作ってました。
サルサイングレッサ(ウスターソースのようなもの)とケチャップ、砂糖を多めに、醤油と、牛乳、酢を少し加えてフライパンでひと煮立ちさせると日本のいわゆるソースに近づきます。にんにくなどを加えるとより美味しくなります。結構ご飯にあいます。
 

 
そんな訳で、ショウガのないアルゼンチンのしょうがない調味料事情でした。
 
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by fuji_akiyuki | 2011-02-21 14:51 | チリ・アルゼンチン
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