ベンベニード・ア・カラファテ

スペイン語で、ようこそをbien venido(ベンベニード)といいます。
ベンベニード。
便秘にいいぞ。

ちょっと似てません?
もし、ちょっと訛って
便秘にいいど。

もっと似せません?

べんべにーど。
べんぴにいいど。

にてますよね。

50泊もした、メンドーサを離れ、ちょっとウユニに行ってきました。
ウユニ塩湖は世界最大の塩湖で、この時期、雨が降って、薄く水が張り、青い空や白い雲、幾千もの星を写す巨大な鏡と化します。
それを見るためとそれを見に来る友人と大学の後輩に会うために、ウユニまでしょうりょこうでした。

乾季のウユニには過去2回行ったことがあったのですが、雨季のウユニはまるで、違う世界に降り立ったようで、空を歩いているような感覚にさせてくれる不思議な場所でした。
でもこの世界最大の塩湖は世界遺産には登録されてません。
乾季には乾季で素晴らしい景色で、雨季はまるで、別世界にいるような感じがします。
こんな場所は世界広とも言えどもきっとここにしかないだろうと思います。
でも、世界遺産には登録されていません。
何の面白みも活気も無くて、流刑地のようなキューバの片田舎は世界遺産に登録されているのに・・・

話は変わって今後の予定です。


今年中にウシュアイアまで走って、旅行を終わろうという、今年の最初に立てた抱負はたったの4日で、理不尽な暴力により打ち砕かれ、どうしようかと沈思黙考した結果、今年の大雑把な予定が立ったので、報告します。


途中いろいろあって、寄り道やら遠回りやら、沈没もたくさんして、遅くはなりましたが、実は、南米最南端のウシュアイアは、7年前にチュニスに降り立ったときから、いや、成田を発ったときから、いや、もっと前、もしかすると、計画段階から、ぶれず、変わらず、ここまで走ろうと決めた、この旅行の最終目的地でした。
 
約7万キロを走って、もう後3千キロのところで、強盗に襲われて、長期間、動くことが出来なくってしまいました。
でも、だからと言って、7年間、変わらず目指してきたウシュアイアを諦めることはできません。

自転車乗りにとって、岬は特別な意味を持ちます。

ある登山家がなぜ山に登るのかという質問に対して、『そこに山があるから』と答えたことがあるそうですが、自転車乗りに同じ質問をぶつけるなら、こう答えるしかありません。

『そこに道があるから』

じゃあ、その旅はどこで終わるのか。
登山家が山頂を極め、それ以上登るところの無いところまで登り詰めることが登山家の目的なら、自転車乗りの目的はその道の尽きるところまで走りきることにあります。

そして、道の尽きるところはつまり、岬になるのです。

だから、自転車乗りは岬を目指します。
日本最南端(主要四島で)の佐多岬、最北端の宗谷岬、アフリカ最南端のアグラス岬、ヨーロッパ最西端のロカ岬、南米最南端のホーン岬などなど・・・

だから、わたしのこの旅行も初めから、岬を目指していました。
どこの岬にするか?
これは世界一周の旅行の終止符を打つにはふさわしい岬まで走ってみたいと思っていました。
そうなると、やっぱり、アフリカ最南端か、南米最南端が候補になってきました。
アフリカ最南端は地理的に言うとアグラス岬ですが、あまりにも無名で、むしろ喜望峰の方がちょっとカッコイイんですけど、行くなら最南端がいい。
それに、アグラス岬も喜望峰も前に行ってるので、やっぱりパッときませんでした。
それに、この旅は最初にアフリカを選んだので、目的地をアフリカにするのは実際問題として、ちょっと難しいってこともありました。

そうすると、おのずと最終目的地は南米最南端に絞られてきます。
南米の最南端の町というとウシュアイアというのは何度か聞いて知っていたのですが、最南端の岬は調べたりするうちにホーン岬というところだということは結構最近知ったわけですが、同時にそこに行くのは一般旅行者にはとても難しいということも分かってきました。
そのかわり、ウシュアイアから、10~30kmほど先に道の途絶える場所があるということも分かってきました。

大陸の最果て、道の尽きる場所、自転車乗りの目指す場所。

道の尽きるところまでペダルを踏んで走りきらなければ旅を終わることなんて出来ません。
 
 先日、私より後ろを走っていた自転車乗りにウユニ塩湖に旅立つ直前にメンドーサでお会いしたのですが、襲われる前の自分でも季節的にウシュアイアまで走れるかどうか心配していたので、どうするのか聞いてみたところ、季節的にやっぱり無理になってくるので、どこかからバスか飛行機を使って、ウシュアイアまで先に行って、北上するとのことでした。
その彼にとっては、ウシュアイアは最終目的地ではなく、通過点の一つにしか過ぎません。だからバスでいけるのかもしれませんが、7年目指したゴールにバスや飛行機で飛ぶという選択肢は私にはありませんでした。
そんなことをしたしたら、どこでこの旅を締めくくればよいのか分からなくなってしまいます。

どうしてもウシュアイアまで、私は走り通したいのです。ウシュアイアまで自転車で走らなければ旅を終えることが出来ません。

だから、今シーズンは諦めて、来シーズンに走ろうと思いました。
でも、出発当初は5年くらいを考えていたし、長引いても7年くらいだろうと思っていました、その7年もこの間3月10日で丸7年を経過し、実は懐具合も寂しくなってきていました。
それでも、物価の安い国ならどうにかなりそうですが、アルゼンチンもチリも物価は高く、宿代も高いので、来シーズンまで、アルゼンチン、チリにいるのは経済的に難しいのです。
だからと行って、北のほうで、物価の安いペルーやボリビアに戻って時間を潰すにしても、チリ、アルゼンチンのバスはなかなか自転車を乗せてくれないので、移動が面倒で、運良く北に向かうバスに自転車を乗せてもらえたとしても、せっかくメンドーサまで南下したのに下手をするとまた同じ道を自転車に乗って南下しなければならなくなる恐れがありました。

そこで、色々考えたり、検索したり、調べたり、問い合わせたりして、自転車はチリの首都、サンチャゴの近く日本人宿に置かせてもらえるということになって、来シーズンまでの冬の間はアルゼンチンの南のほう、氷河トレッキングなどで有名なカラファテにある日本人宿の管理人をやらせていただけることになりました。

 大したお金はもらえないようですが、宿代はタダということなので、これなら、滞在費は殆ど掛からないし、寂しい懐具合に大ダメージもなさそうなので、来シーズン、仕切り直して、ウシュアイアに向けて再出発できそうです。

そんな訳で、思いっきりシーズンオフ、冬のパタゴニア、カラファテで皆様のお越しをお待ちしております。

明日、長くなったメンドーサを発って、サンチャゴに向かう予定です。まだ指は完全には治ってなくて、親指の付け根くらいまでしか曲がらないので、だめもとで、バスに乗せてみようかと思ってますが、断られると1週間くらい自走しなければならなそうです。
メンドーサ郊外を走るのは非常に嫌なので、できればバスに乗れるといいのですが・・・
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by fuji_akiyuki | 2011-03-18 13:03 | チリ・アルゼンチン
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