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私負けましたわ@アンタナナリボ(マダガスカル)

昨日タナに戻ってきました。
結局ヒッチハイクしました。

フィアナランツァを出た日、何かちょっと今日は痛むなと思っていたのですが、その日はたったの57kmだったのでちょっと痛むけどいいやと思って走ったら、57km先の町に着いたときにはもう足が腫れあがって歩くのも困難でした。どうも靴が患部を刺激していたようです。

その日はその後痛くてろくに動けず、ほとんど宿にじっとしていたのですが、その夜トイレに行って立って用を足している間に傷口から血が噴出してきてしまい、これでもうダメだと思いました。

次の日(昨日)早速自転車をこぎながらヒッチハイク開始です。15km程で良い人に当たり、ここタナまで乗せてきて下さいました。初めは運転が荒いのか上手いのか、ものすごいスピードでカーブに突入して、インを攻めてS字をクリアして行くのがとても怖く、内側のタイヤが脱輪するのではないかとハラハラしていました。彼のおかげで思ったより早くタナに着くことができました。本当に良い人で途中でレストランでお昼をご馳走してくれるし、何と日本大使館まで送り届けて下さいました。本当に感謝しています。

大使館には医務官という方がいて、怪我や病気の相談に乗ってくれるのですが…何とここの大使館の医務官が病気で治療のため日本に帰っているということで昨日は相談できず…。

ついてない…。

で、日本人の看護婦さんが働いているという病院を紹介してもらって、今行ってきたところです。

診察はいたって簡単で、薬の処方箋を書いてもらって、買ってみると何と25ドル。イタいです。

結局また抗生物質の力を借りることになってしまいました。高々かすり傷程度の大きさでしかないのにこんな傷で2週間も悩まされた上に結局薬が無ければ治せないなんて何だか情けないやら惨めやらで自分の体が憎たらしくて仕方ありません。抗生物質が無い時代だったらもう死んでいたのでしょうか?たったの2年でもう3回目です。自分は自然治癒能力に欠けているのではないかと疑ってしまいます。

とにかくマダガスカルは大失敗でした。結局バオバブを見た以外はずっとホテルに引きこもっているような旅行になってしまいました。トリアラからここに走ってくる途中にイサロ国立公園というのがあったのですが、まったく入る気力も無く近くの国道沿いの町ラヌヒラでも着いたらすぐホテルを見つけてひたすら寝込んでいただけでした。本来ならイサロ国立公園の観光拠点となるはずの町なのですが…。

元はと言えばキリンディ国立公園でした。あまり興味も無かったのですが、寝るところが無いということで立ち寄ったキリンディ国立公園までメインロードから5kmの道が水溜りも多く、汚い水の中に足をつけなくてはなりませんでした。それでまたこの国立公園には蚊が多くて、まるで蚊の雲の中で寝ているようでした。空沼(管理人注:札幌市の山中奥深くの沼)を思い出しました。

一応蚊帳はあったのですが、トイレなど何をするにも蚊に刺されまくって、翌日メインロードまではまた汚い泥水の中を自転車こいで…その次の日当たりから掻き壊したところに痛みを伴い始めて今に至ります。

モロンダバからトリアラに飛んで以来、ずっとこの訳のわからない足の腐る病気との闘いで、結局それにも負けて、今タナにいるわけです…。あぁ、何か本当に情けないです。

でも、これからタナで楽しい闘病生活が待っています。これからホテルに帰って引きこもります。
by fuji_akiyuki | 2006-03-14 16:03 | マダガスカル
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