ヤーズド@ヤズド(イラン)

両側の壁は高さ2m半から3mはあるでしょうか。道幅は2mくらいなのに高くそびえる壁はそれだけでも圧迫感を十分に与えるのに、道は迷路のように入り組んでいて、ところどころにアーチ型の天井に覆われているところもあって、よそ者には迷い込んだだけでそれなりの心細さを感じさせます。
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それともよそ者を寄せ付けないためにわざとそんなつくりになっていたのかもしれません。黄土色にそびえる壁にはさまれた小道はいくつも枝分かれしていき、間違って入り込んだら帰ってこれないんじゃないのかという恐怖心さえ与えます。

時折そんな壁に明かりの漏れる戸口があり、チーズを売る店だったり、パンを売る店だったり、木材を加工する工場のようなところだったり、バイクの修理屋だったり、いかんともしがたい機械がゴトゴトと動いてこれまた何に使うかわらないような物体を作り出しているなぞの工場だったりします。そんな小道を足に任せてふらふらと歩いていると、時折前から黒ずくめの女が歩いてきたりします。小道に迷い込んだつむじ風にちりと砂が飛ばされて壁と壁の間を黒ずくめの女が近づいてくる、ちょうど日が沈むころ、夕闇に世界が色を失いかけている刹那にアザーンが鳴りだします。

久しぶりに異国情緒を感じた瞬間でした。
 
こんなまさに旧市街といわんばかりの街並みが近代的で自動車が行きかう表通りの一本後ろに広がっている町、ヤーズドに昨日の夕方到着しました。

ヤーズド。ガイドブックにはヤズドって書いてあるけど、ヤーズドって言わないと通じませんでした。ま、そんなことはどうでもいいですね。

世界の半分、イスファハンを出て、3日。毎日100kmちょっと走って、ここヤーズドに到着しました。しかもその間2泊。全部ただでした。よくよく考えてみるとその3日でたったの10ドルくらいしか使ってません。食事とコーラ代だけ。イラン人いい人だなって思いました。
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Photo: Google Earth (クリックで拡大)

イスファハンを出て突然あたりが砂漠チックになってきました。こんなにすぐに景色が変わるものかとちょっとびっくりしたのですが、よく考えるとイスファハンは200km手前くらいからヒッチハイクをして、その間は夜だったのでよく景色を見てないんだったなあなどとどうでもいい事を思い出しながら砂漠に続く一本道をただひたすら走ってきました。

今回も町に到着しなかったらヒッチハイクしようと思っていたのですが、小さな町で
宿はあるか?
ってきく度に
ここに泊まっていけ
ってそんな感じでイスファハンからは完全に自走できました。

ところで、それとは別に大変なことが起こりました。

一昨日気が付いたのですが、自転車の調子がちょっとおかしいのです。
何がおかしいのか?ちょっと専門的になりますが、BB(ボトムブラケット)がイカレたらしくガタガタです。クランクがガタガタするのでおかしいなと思ってみてみるとBBにガタが…。
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Photo: Shimano (クリックで拡大)

BBは左右のクランクをつなぐ軸で、これにガタがくると…困る。
今のところそんなに実害はないようですが、今日ちょっとあちこち回ってでっかいモンキーを借りてきてあけてみたところやっぱりBBごと変えなきゃだめみたいな感じでした。

ここから危険な地帯が始まるに当たって走るなって神様からのお告げなのかな?
とりあえず、パキスタン国境まではビザも切れるのでバスで行こうかなと思っています。

その前に、2,3日ここでゆっくりします。
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by fuji_akiyuki | 2006-10-31 01:45 | イラン
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