閉ざされた国境。遠かったインド。@アムリトサル(インド)

インドとパキスタンはカシミール地方の未解決国境線問題で微妙な関係にあったようですが、
なんと、おととい、私が国境を越えてインドに入ろうとして国境まで来ると、インド、パキスタン、双方の兵士がお互いを威嚇しあい、挑発的な態度取り、国境で、にらみ合っているではありませんか。

しかも数千人のインド人、パキスタン人が国境の回りに集まり、ことの行方を固唾を呑んで見守っています。

そして、国旗が下げられ、数千人の目の前で、

 ガシャーン
 
と音を立てて、インドとパキスタンの国境が閉ざされてしまったのです。
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実はこれ、イベントです。
インドとパキスタンのワガ国境と呼ばれるラホールから30kmほど来た国境は毎日、クロージングセレモニーと呼ばれる旗下げ合戦というか、応援団の応援合戦のような、双方の軍隊が旗を下げることに命を掛けているんじゃないかというくらい派手な演出でお互いの旗を下げて、国境を閉めることをエンターテイメント化したちょっとした催し物があります。しかも毎日です。

それを見にインド側、パキスタン側からそれぞれ1000人くらいの観客が集まり、国境の門をぐるりと囲むようにスタジアムにあるような観客席まで用意されています。

実際に国境は午後3時ごろに閉ざされて、準備が開始されるようです。
午後4時からセレモニー開始で、3時半くらいから観客の入場が開始されます。

時間になると閉ざされた国境のインド側、パキスタン側で、双方の国旗を持った人が駆け回り観客を盛り上げます。

しばらく続くと、今度は正装した軍隊が何人か出てきて、ぴったりとあわせた動きで、行進します。そのうち二人が閉ざされた門に向かって、やはり、ぴたりとあわせた動きで走って、門を開けて、ここからセレモニーの本番です。
門を開ける瞬間や、門に近づいて、インド側の兵士と握手をしたり、しなかったり、とにかく、門に近づくときはインド側の兵士も鏡のように向こうから出てきて、まったく同じ動きをします。

私はパキスタン側から見ていて、インド側は良く見えなかったのですが、インド側もパキスタン側も頭にとさかのような飾りをつけて、歩くときの足の上げ方も妙に大きくて、そのおかげで動きが強調されます。しかも、動くときは大抵、二人以上が組になって、ぴたりとあわせた動きをします。
パキスタン側が黒っぽい衣装に黒っぽいとさか、インド側は明るい茶色の衣装にオレンジのとさかがついていて、国境付近ではパキスタンの兵士と同じ動きをしているのが見て取れます。

これを見ていると案外この2ヶ国、思いのほか仲が良いんじゃないかと疑ってしまうくらいに息ぴったりです。

そして、セレモニーも大詰めになると、国旗を降ろします。この国旗の降ろし方がまた面白いです。国旗はそれぞれ、門の左側、インドもパキスタンも国境の門はほとんどくっついていて、内側から見て、門の左側に国旗が掲揚されているので、パキスタン側から見るとパキスタンの国旗が左、インドの国旗が右に掲揚されている形になります。これを道を挟んで、交差させるように紐を引いて、斜めに国旗を降ろしていくのです。なかなかしゃれた演出です。
国旗を降ろし、うやうやしくその国旗をたたんで、軍隊の中でも偉そうな人に大仰に手渡し、派手な音を立てて門を閉めて、セレモニーが終わります。

前からこのセレモニーについては知っていたので、わざと国境の手前に宿を取って、見てきました。

それにしてもどこからこんなに人が出てきたんだろうと思ったら、みんな、バスとか車で、わざわざ何処かから見に来ているようで、セレモニーが終わるとそれぞれ、車に乗り込んで帰って行きました。DVDなんかも出ていて、結構有名なイベントらしいです。

と、言うわけで、昨日無事にインドに入国し、ここ、アムリトサルという町まで走ってきました。昨日はあいにくの雨で、やたらと休憩をしてはチャイを呑んでいたので、一日で、10杯くらいチャイを飲んでしまいました。

今日は両替をして、明日、デリーに向かう予定です。
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by fuji_akiyuki | 2006-12-05 13:55 | インド1
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