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リーベンレン!?ズーベンレン!?

中国を旅行して、少しでも中国語をがんばろうと思った人がまず最初に挫折するのがこれ。

『日本人』

 ではないでしょうか。

 なかなか通じません。どう言ってみても全然理解してくれません。中国人は英語も全然できないから、こっちが一生懸命覚えてそっちの言葉で言ってやってるのに全然わかってくれません。

大体、顔から想像したって、こんな顔つきは日本人か、韓国人か、中国人しかありえないでしょ。しかも中国語が片言ならもうすでに日本人か韓国人の2択なのにどうしてわかんないの!?
 
 バッカじゃないの!?

 って、思った方、多いと思います。
 どうにかこっちが日本人だということを理解した人が
『あー、リーベンレン!!』
って言います。

 だから、さっきからそう言ってるじゃない!!


 と、さらに腹が立つこと、ありませんか。
そして、

大体、今あんたが言った『リーベンレン』と今まで私が言ってた『リーベンレン』と何が違うわけ!?

と思って、自分の言った言葉と相手のいった言葉に違いが見出せず、

ああ、これはもう私には中国語を習得するのは無理だな。

と、あきらめた方。結構多いのではありませんか?



 ここ、マレーシアにも中華系の人が多くいます。そこで、中華料理屋さんに入って、大好物の魚香茄子を注文してみました。

通じません・・・・

 何度言っても

通じません・・・・

そして書いてみると

『ああ、魚香茄子ね』

だからさっきからそう言ってるでしょ!!

中国語、確かに発音難しいですが、あまりにもわからな過ぎじゃないですか?
 大体外人が発音するわけだからそんな完璧な発音ができるわけがありません、多少の想像力を働かせれば簡単に想像つきそうなものですよね。
 例えば外人が日本語しゃべるとして、多少違っていたってあまりにかけ離れてさえいなければ大概意味を汲み取れる気がします。

(ま、今回の魚香茄子はまさか外国人からしかも中国語で出てくるなんて想像つかないかもしれませんが。中国国内では結構通じたんですけどね、マレーシアの中国人は英語も堪能なのですが、魚香茄子は英語でなんて言っていいのかわからないので。)

でも、中国人にはできません。本当に相手がバカなんじゃなかろうかと疑ってしまうほど想像力に欠けています。もしかしてこの人は世界中の人が中国語をしゃべるものだと信じて疑わないのでは?という考えまで浮かんできます。

だって、「お前はどこから来た?」とたずねて返ってくる答えは中国人じゃなければ、この顔からして外人だったら「日本」か「韓国」以外に考えられませんよね。

 何でわからないの!?

 これ、中国に限らず、一生懸命そっちの言葉で言ってるのに全然理解してもらえないということは結構いろんな国で体験します。特に英語をしゃべれない人に多い傾向だと思うのですが・・・

 つまりは外国語を学んだことのない人、外国人がしゃべるのを聞いたことがない人が自分の言葉を誰もが解すると信じて疑わないようです。

 相手に対する想像力、相手の立場ならどう思うだろう、どう感じるだろうという想像力の欠如、こういったものがいろいろと旅行中に腹の立つ原因になるのですが、この話はいろいろ尽きないので、またいずれということで、こと、中国の場合。

 中国って、いろいろと情報の統制や報道の官制がされているようで、なかなか自由に外のことを知ることができません。

 中国人の多くがどうもグローバルスタンダードから大きく逸脱しているように感じます。

たとえば中国では
 ところかまわずたんを吐く。
 食事のしかたがきたない。
 ぺちゃぺちゃと音を出して食べる。
 ところかまわずタバコの灰を落とす。
 トイレが汚い。
 トイレの使い方が汚い。
 トイレにドアがない。
 これ以外にも聞いた話よりはかなりましになってますが、
 順番を守らない。
 話も聞かずに『没有(無い)』
 などなど・・・
 
 中国の発展度合いから考えると結構信じられないマナーの悪さですよね。

 でも中国人、本人たちはなんとも思ってないようです。これって、結構諸外国の人から見るとかなり下品だと思うんですけどね。

 中国の政府もこういう自分の国の恥部を諸外国にさらしたくないのかオリンピックに向けてどうにかしたいみたいですけど、多分間に合わずにいろいろいわれるんだろうなという想像がつきます。
 
 いろいろ言われて初めて人民たちも「ああ、これってあんまりよくないんだ」って気づくのかもしれません。

 しかし、私としてはこれは中国人のマナーが悪いというより、マナーを知らないんじゃないかなと思う節が大きいのですが。

 中国にいるとウィキペディアが見れなかったり、いくつかのサイトがいつも見れなかったり、ワイルドスワンが出版されていなかったり。とにかく中国政府、共産党を悪く言うものは国内に入れない。人民にはわからないようにどうにか隠す。人民には中国の悪いところを見えないようにして、政府の思うままにしておこう。
 そんな思惑が見え隠れするように思うのですが・・・

 今日のニュースでシャロンストーンが『中国の地震はチベットの報いじゃないの?』位の発言をして、中国政府はシャロンストーンの中国メディアへの出演を禁止したとか何とか・・・

 こどもが駄々をこねてるんですか?

 そんな印象を受けたニュースですが、もしかしたらこれは中国人民にチベット問題について知られないためなのかもしれないとも思いました。

 人民は国外から情報があまり来ない、というより、中国政府にとって、害の無い情報を取捨選択されて与えられているので、チベット問題、台湾問題、その他領土、民族問題についてほとんど知らない人も多いようです。
 
 なぜチベットのことで中国がいろいろ言われなければならないのか。

なんてことを平然と口にする人もいました。私もよくは知らないのですが、中国人にどれだけチベット問題のことを知っている人がいるのかかなり疑問です。
 
  一人っ子政策とか、何人子供を作るかなんてことを政府に強制されるような事態になったら政府の転覆を図るような人が出てきてもおかしくないようにも思うんですけどね。
 
 政府は政府に対する批判、反対意見をなるべく人民から遠ざけて、政府がやっていることは人民のためになることばかりなんだと信じ込ませ、洗脳し、人民を無知にしておいて、政府の思うままにさせておこうという政策を展開しているのではないか。
 
 だから人民には諸外国の自由な空気を味合わせないようにしているのではないか、だから人民は外国のことを知らないし、外国が中国をどう見ているかも知らずにただ、政府の言いなりになっているのではないかと私なんかは邪推してしまうのです。

 まるで、毛沢東のやった文革とまったく一緒ですよね。

 人民を無知で、馬鹿なままにしておいて、頭のいい、政府の転覆を企てそうな知識層を根こそぎ処刑して殺してしまった文革。

 しかも、そのことについていまだに人民は正確に知らないようだし、未だに毛沢東がお札の肖像になっているなんて信じられない限りです。中国人はとりあえず全員ワイルドスワンを詠んでみればいいのに。
 

 聞いた話ですが、人民は勝手に都市部に引っ越すこともできないし、パスポートを取るのもずいぶん難しいらしく、海外に出るときは相当な大金をデポジットとして置いていかなければならないそうです。

 中国国内で、日本語を学んでいる学生も日本に行くことは大変だと漏らしていました。これでは日本語を一生懸命学んでも気の毒だし、結局中国から出れなければ井の中の蛙のままですよね。

 中国という国は外から見ると政府だの政策だのばかりが見えてきて非常にいやな国のように見えます。

 でも実際、中国に入ってみると中国人はいい人が多くて、面倒見もよく、いろいろお世話になって感謝もしてます。
 でも、中国ほどの発達には不釣合いな国際化ぶりで、ほとんどまったくといっていいほど英語は通じません。
  
 もっと中国が開放的なると、こちらの意図も汲み取ってくれたり、英語が通じるようになったりして、すごしやすいんだろうなと強く思う今日この頃です。

 中国って、あんなに大きな国でありながら、結構井の中の蛙だなと思うことが多いです。

中国に戻るに際して、私のパスポートにはクンジュラブのスタンプもあるし、ダムから出たスタンプもあるわけで、フリーチベット活動者と思われて、入国拒否とかならないことを祈ります。
 
by fuji_akiyuki | 2008-05-27 22:53 | マレーシア
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