<   2005年 07月 ( 3 )   > この月の画像一覧

自転車でサファリ!!?@ルサカ(ザンビア)

ジンバブエの状況が悪いためグレートジンバブエ遺跡を諦めてハラレから急遽ザンビアのルサカに向かうことにしました。

ハラレから北上すること約500km、かなりまっすぐルサカに向かう道があるのですが、実はその道は恐怖のサファリロードでした。

ハラレを出て2日目、カロイという町に向かう途中、
「今は大丈夫だけどこれから先は動物がいるから気をつけろよ」
とある現地人に言われました。
「え、えぇ」
ミシュランの地図には国立公園などはマークしてあるのですが、その道は無印でした。またまたそんなの嘘だろうと思ったのですが、ハラレのインフォーメーションセンターでもらった地図には確かにこの先カロイから60km程行ったところから色の違う区域に入っている…???
(この色は何を意味しているのだろう?)
そう思って凡例を参照してみると確かにその色は「サファリエリア」とあるのです。
(まずい!?)

カロイの町で一泊する間に打開策を考えました。ミシュランには載っていないがその土地の地図にはあるサファリエリア、もしこのエリアに入るときに重厚な柵とかがあるならばその場で車をつかまえよう、もしそうでないならばきっとあまり危険な動物はいないとみて、自転車で走りぬけよう。

さて次の日、このサファリエリアの入り口には柵などはなく、ただ「これから自然保護区です」という看板があるだけでした。そこで自転車で走りぬけることにしました。

その日はそのエリアに入って20km言ったところにあるモーテルで一泊しました。そこはなんと500,000$、朝食付きで600,000$もする宿でした。でもこれが実は20米ドルくらいにしかならないのですが…。

次の日、60kmサファリエリアを抜けてザンビアとの国境に至る道でした。最初25kmずっと下り、楽チンだと思っていたのですが、前方に何やらあやしいそれもかなりバカでかい影が!!!?何??

その影から何かがにゅっと伸びてる…鼻?

そう、象だ。象と象が路肩で草を食んでいたのです。
d0043372_2212985.jpg


思った以上に象は凶暴だと聞いているし、その走る速さは40km/hにも達するという話、ダメだ追われたら逃げ切れない。

しかし、象というのは元来草食動物のはずで、まさか私を食べるために追ってくることはないだろう。つまり相手を刺激しなければいいのだ。

こう考えてどうすれば彼らを刺激せずに平和的にやり過ごすことができるのか??

このままスピードに乗って彼らの前をもうスピードで通り過ぎてしまうか、もしくは止まって様子を見るか?きっと彼らも車には慣れているはず、もし車が止まったら彼らも躊躇するはず、ということは自分は車だと言い聞かせて彼らの前をできるだけ車に近い速さで、つまりはできるだけ全速力で、しかもできるだけ彼らから離れて彼らの前を通り過ぎる決心をしました。

彼らは道の左側にいたので、自ずと私は反対車線の右側を全速力で走りました。対向車が来なかったことが幸いでした。が、私が一頭の象、一番道の近くにいた象の手前を通りがかったその刹那、その象は私を見つけ、目に驚きの色を浮かべて突然動き出したのです。彼(もしくは彼女)を私が驚かせてしまったことは紛れもない事実でした。
「やばい」と思ったのですが、その象は得体の知れないものと遭遇した場合、きっと一番有効で一番賢いであろう行動をとってくれたのです。すぐに身を翻して、森の方に去って行ってくれたのです。

「あぁ、助かった」

しかし、これからが本当の受難でした。

後ろから付けねらって来ていたライオンを全速力で振り切り、木の枝から飛び掛るヒョウを巧みによけ、バッファローの群れを刺激しないようになりを潜める、といったような派手なものではなかったのですが…(ここまで行く前にたぶん死んでいるでしょうが)。

なんか背中がかゆいのです。おかしいと思っているとなんとアブの大群が後ろからついてきていたのです。アブはハエと違って刺します。アブの大群から刺されないためにはアブが体にとまった途端に追い払わなければなりません。無造作に後ろに腕を持っていって空をつかむようにすると必ず1匹くらい手の中に入ってきます。
それでも下り坂でスピードが出ている時はアブも追いつくのがやっとらしく、あまり前にはまわってきません。ところがちょっとした上り坂などでスピードが緩むと顔や腕などにも襲撃を受けるのです。

国境まであと20kmというところでした。国境まで走りきればきっともう動物を心配する必要はないので、何とかなるだろうかと思ったのですが、あまりにもアブの襲撃が激しくて耐えられなくなり、自転車を止めるのは動物も怖かったし、アブの襲撃をまともに受けることも怖かったのですが、確か殺虫剤を持っていることを思い出したので、自転車を止めました。アブはすごい勢いで私の体にまとわりついてきました。殺虫剤を出すのもイライラしながら、毒性の強い、説明書きには絶対に人体や皮膚には使うなと書かれている殺虫剤を頭から顔から流れるほど吹き付けるとアブの襲撃はやっと一段落つきました。虫除けではなく殺虫剤です。

不思議なことはそれから約10km位はそれでも2、3匹のアブが後ろをついてきていたのですが、10kmを過ぎるとピタッとアブの襲撃は止んでしまったのです。

アブにはそういう習性があるのでしょうか?

北海道に露天、混浴、無料という温泉がいくつもあります。これが意味するところは、温泉マニアの誰かが掘ってたいして誰も管理してるわけでもなく、脱衣場があるわけでもない、設備は皆無だが温泉自体が景色がいいとか湯加減がいいなどで有名になったというような大変趣のある温泉をいうことが多いのですが、その中に岩間温泉という温泉があります。未舗装の道を12~13km行った山奥にあったように記憶しているのですが、この温泉もご他聞に漏れずとても趣のある、いい温泉です。北海道では今のところ1、2を争うほど私は好きな温泉なのですが、実はここ、アブが多いことでも有名なのです。ところがそのアブも湯の周りにしかおらず、私が自転車に乗ってそこに行くときと帰るときはほとんどアブに悩まされることはありませんでした。

そんなわけでアブというのは結構局所的に生息しているのだろうかと疑問に思いました。

まあ、でもアブがハエのようにどこにでもいたら結構うっとうしい世の中になっただろうなと思うと、今の世界は恵まれていると安心するしだいでした。その後ハエをかわいらしいと感じるようになってしまいました。
[PR]
by fuji_akiyuki | 2005-07-30 20:11 | ザンビア

2万キロ達成@ハラレ(ジンバブエ)

そういえば書くの忘れていました。
ここ、ハラレについた日に私のサイクルメーターは2万キロを越えました。ちょっと
うれしいです。
ところで、今ジンバブエでは、前にも書いたとおり、大変なことになっています。
どうも政府にお金がなくて支払いができないために石油が買えない、金属が買えない
など、その他もろもろの理由で結構物不足に陥っているようです。
 パン1斤を買うために長蛇の列ができていたり、銀行のATMにも異常なほどの列が
できています。銀行に行く人が何をしているのかはよくわかりませんが、ここの通貨
ジンバブエドルが急激に暴落しているので、外貨に取替えに言っているのでは?と
思っています。
 
 政府や警察を取り締まることはできないので、権力を持った人は好き放題やってい
るが野放し状態になっているという印象を受けます。外貨欲しさのために絶対にあり
えないレートで銀行の両替レートが設定されて、健全なレートで変えるためには闇両
替を利用するしかありません。しかし、それでは政府は外貨を吸収できないので闇両
替は厳しく規制されています。さらに外国人を泊めるときは米ドルで支払わせるよう
にホテルに圧力をかけているようです。それで、旅行者は減り、宿は次々と閉鎖に追
い込まれているようです。ジンバブエドルの支払いを許している宿は警察から摘発を
受けて営業停止になるケースもあるようです。
 
 私もここハラレに着く前に泊まった町では外国人は泊められないと断られたり、何
とか泊めてくれたホテルの人もそのお金はどこで買えたのか?また証拠はあるのかと
聞かれたことがあります。

 さらに露天商を違法として2ヶ月ほど前に一斉撤去をしたようで町にまったく活気
がありません。これはジンバブエの今まで見た町はすべてそうでした。はっきり言っ
てまったく面白みを感じません。

 どう考えても政府のやっていることのほうがおかしく、闇のほうが健全な市場で
あっても誰も政府を正すことはできないし、政府はやりたい放題でまったく話になり
ません。どうもこういうのを見ていると人間のやっていることにはどうしても興味を
持てず、私は経済や政治、歴史に関心がないのですが、そんな私が、国境を越えた
り、両替で頭を抱えなければならない状況に陥ることが旅をしていて一番の苦痛で
す。

 世界中どこの国でもきっと殺人はやってはいけないことだとされていると思うので
すが、どこぞの国では大統領の決断で戦争を起こして、大量に相手国の国民を虐殺
し、自国の兵士の中からも死者をだしておきながら罰せられることがなかったどころ
か、次の大統領選で再選してしまうという事態まで起きているのはあまりにも嘆かわ
しいことだと思うのですが、、、しかし、国のトップは何をやっても許される、どん
な理不尽な法律、規則でもそれを課せられると無条件で従うように強制されたりする
のが一番腹が立ちます。

 どちらかといえば理系の私としては、ここ、東アフリカには特にアフリカ大地溝帯
に興味を持って走っています。そろそろそのアフリカ大地溝帯が始まります。人類を
作り出した大地溝帯を足で感じてみたいと思っているので、国の勝手な政策やら警察
の理不尽な言いがかりでいやな思いをするのは我慢なりません。ビザを取ったり、国
境を越えたりするたびに賄賂を要求されたり、それに対処したり、私は全く政治には
興味がないのでそれについてエネルギーを裂かれること自体いやなのです。ただ私は
自転車で走りたいだけなのに、邪魔をされているようで、国とか、警察はもっと健全
にはならないものなのかと毎日のように思うような国はもういやなので、ジンバブエ
は早めに出ます。

 今回ちょっと辛辣に批判的になってみました。

 24日日本時間18:00過ぎより、NHK第1ラジオ 地球ラジオの「たびでござ
んす」コーナーに電話で出演することになりそうです。お暇な方はぜひお聞きくださ
い。
[PR]
by fuji_akiyuki | 2005-07-23 18:49 | ジンバブエ

何ここなんか変?@ハラレ(ジンバブエ)

モザンビークを抜けてジンバブエに入ってきました。
モザンビークでは一度船を使って渡らなければならないところがあったのですが、そこで、人は10000MTと決まっているのですが、自転車は船頭の言い値でいきなり50000MTと言われて頭にきました。人の5倍の値段をとるなんて、といっても2$相当なんですけど。

しかし、これはアフリカに戻ってきたなと思いました。ちょっと楽しくなって、
「そんな値段は嫌だ払うものか!!もしいつまでもそんなこと言ってるなら警察に行くぞ!!」
と言って脅してみたのですが、相手も意地になって警察まで来て結局20000までまけさせました。それにしても警察で言い争ってないで仕事をすれば儲かるのに…と思ってしまいました。

その同じ日にとある町のとあるカフェで休憩をとって出てみるとこれまたとんちんかんな3人組がいて、腕に腕章をつけてたいそうに警棒まで持って、
「自転車のライセンスを見せろ」
と言ってきました。
「どこの国に自転車に免許が必要な国があるんだこのすっとこどっこいめ!!」
と思ったのですが、この通りにポルトガル語で言うことができなかったのがもどかしいです。
「おまえは誰だ??」
と聞いたら警察だというので、
「IDは??」
「ない」
「チャオ!!」
気持ちよく無視してあげました。ああアフリカだ。
しかしその後このようなことはあまりなく、結構正直な人が多くて結構楽しめました。
モザンビークにはスーラと呼ばれる飲み物があります。これはココナッツから作られる飲み物で、気に入ったのでよく飲みながら走ったのですが、これを飲むとどうも気持ちがよくなるのでお酒のようでした。

そして結構急いでモザンビークを抜けてジンバブエに入ったのですが…何か変だ????

よくアフリカで見かける露店はほとんどなく…ガソリンは手に入らないらしく、パン1斤を買うためにどの町でも長蛇の列ができて、宿に泊まるとその金はどこで両替したのかと聞かれるし…。

この国では何かが起きている!?

変だと思って今日大使館に行ってみると、どうも政府に外貨がないらしく、どうにか外貨を取りたいらしいのです。だから政府の公定レートはとても悪く、そんなレートで替えると米1kgが4$、プリングルスは6.5$、500mlペットのコカコーラが2$ほぼ全てが日本より高くなってしまいます。そこでブラックマーケットというものが出てくるのですが、これでもまだ割高感はぬぐえません。その上これを警察は躍起になって取り締まっていて、両替もしにくくなっています。さらにホテルは警察の手入れが入って外国人からは米ドル払いでお金を取るようにお達しがあったらしく、宿がなかなか泊めてくれません。それに米ドル払いだと1泊30$位になってしまうのです。一部を政府に渡すようにしているようです。

さらに政府は露天商を取り締まり、違法だということで全て撤去してしまったようです。撤去の対象は違法建物ということなので、店だけでなく家を失った人もいるようで貧しい人々はかなり苦しんでいるようです。暴動が起きないのが不思議だと大使館の人も言っていました。

こんな国にいるのはまっぴらごめんなので、私はザンビアに抜けるつもりです。

ところで来る7月24日久しぶりにラジオで電話出演ができそうです。NHK第一ラジオ日本時間7月24日18:00の地球ラジオの旅でござんすのコーナーです。もしよろしければお聞き下さい。
[PR]
by fuji_akiyuki | 2005-07-21 20:21 | ジンバブエ