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1タンバラって…@リロングウェ(マラウィ)

 リロングウェにはshopriteという、南ア系列の巨大スーパーマーケットがあります。おつりもしっかりくれて流通していない小銭は切り捨ててくれたり、とても便利で気持ちのいいスーパーマーケットだとここに来るまでは思っていました。
 マラウィの通貨はクワッチャといいます。1k≒1円と考えてもらえればいいのですが、このShopriteの価格は129.99kとか、58.99kとか、クワッチャの下の単位まで表示されています。
 いくつかものを買うとレジで456.78kとか出てきます。そこで500kを出すとおつりは
43.22kとなるわけです。0.22k?そんなものあるのか?

 あるんですね。このクワッチャの下の単位はタンバラといいます。そして0.22k=22タンバラは10タンバラ玉2つと1タンバラだま2つがかえってくるわけです。
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 きちんとおつりを返すShopriteの精神はありがたいのですが、このタンバラ、ほかでは流通していないし、第一1タンバラっていくらか考えると・・・

100タンバラ=1k≒1円なので、1タンバラ≒0.01円
誰も価値を感じないので1タンバラ玉はShopriteの床に転がっていたり、道端に転がっていても誰も拾わなかったり散々な扱われようです。でも1タンバラ製造年が書いてあってほとんど2005年。今年製造でいつもピッカピッカしています。0.01円でこの硬貨を作ると間違いなく赤字なのでは?と思うのですが、銀行はせっせと1タンバラ玉を作ってきっとShoppriteだけがこれを使ってお釣りとして世に流通させているのです。そして落としても誰も拾わない1タンバラ玉はきっと短命で・・・なんか悲しくなります。

 ところで今日はイミグレーションにヴィザの延長に行ってきました。30日しかなかったので、あと30日もらおうと思い、そう説明したのですが、散々待たされて、自転車で旅行しているので帰りの航空券がないといったら自転車をもってこいといわれ、自転車を持っていったら今日からまた30日くれました。結果的には10日間だけ延長されただけでした。
 大概こういったお役所の人間とか権力のある人間は散々威張り散らした挙句、結局人の話は聞いてないし、仕事は遅いし、要領は得ないし、30日しかくれないなら初めからそういってくれればまたで直すのに。と思って腹の立った一日でした。

 明日、リロングウェを立つ予定です。
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by fuji_akiyuki | 2005-08-29 21:02 | マラウィ

九死に一生@リロングウェ(マラウィ)

マラウィの首都リロングェに到着しました。
ここに到着したのは3,4日前の話ですが、その到着した日、ここより50kmほど西の町からリロングェまで走ったわけですが、この日、私は危うく大惨事に巻き込まれるところでした。

 スタートしてから15kmほどで最初の休憩をとりました。普段なら最初の休憩は30から40kmは走ってからとるのですが、その日はとてもとても向かい風がひどくて15kmいったところで疲れてしまったわけです。
 その休憩を切り上げて再び走り始めた直後、対向車線を快調に飛ばしてきた乗用車が私とすれ違った直後バタバタバタと変な音を出し始めました。何だと思って振り返ったときには、その車は、対向車線(つまり私の走ってきた車線)を突っ切って反対側の路肩に落ちて横向きに一回転して大破しました。もし5秒遅く休憩を切り上げていたらと思うとちょっと生きた心地がしませんでした。

 事故の原因はタイヤのバーストだったようです。古いタイヤをそのまま使っていたのか、もしくは路上に何か落ちていたのかのどちらかでしょうが、たぶん前者でしょう。路上は結構綺麗なものでそれほど物が落ちていることもないし、車のメンテナンス不足は目に余るものがあります。特にバスなどはフロントガラスにひびの入っていないバスはないのではないかと思われるくらいいつでもひびが入っているし、スピードメーターの動く車は見たことがありません。車検がないのでしょうがないのですが、これでは交通事故はなくならないなと思いました。

 ところでマラウィに入って思ったことですが、この国は「Give me my money」がとてつもなく多いです。それもMY MONEYとくるところが腹が立ちます。いつ私がお前の金を取ったのだ。と思うのでいきなりそういってくる輩はすべて無視です。この旅行では、いきなりお金やものを無心しようとしてくる人は無視する方針で旅を勧めてきたのですが、 この国ではほとんどの人が無視の対象です。ここともっとひどかったのはレソトですが、いきなり金をくれなどといわれるとお前には自尊心も誇りもないのか、と説教をしたくなります。特に外国人旅行者や外国からの協力が多い国にそういう傾向があるようです。ガーナなんかもそんな国のひとつでした。
 たぶん日本人は人に物をねだることを恥ずかしい行為だと教わってきているし、ましてや初対面の人間にそんなことを言ったら乞食かきちがいでしかないと思われるのではないでしょうか。
 だから私は、いきなり「give me my money」などといわれると無性に嫌悪感が沸いてきて、時に怒りを覚えてしまいます。特に子供たちがまるでそれが当たり前のように何十メートルも離れた場所から大声で「give me my money, give me my money!!」 と連呼して、ほっとく大人たちや、一緒になってお金をねだる大人を見ているとムシズが走る思いがします。
 これは都市よりも田舎に多い傾向です。都市ではこれをやるのは多くが乞食です。たぶん町では外人旅行者(特に白人だと思うのですが)がチップなどをばら撒いて、外人はお金をくれるという噂が回るとこうなるのでしょう。誰でもきっといきなり金くれなんていわれるといやな気持ちになるので実際に外人と接することの多い都市部の人はいきなり金をくれなんていってこないし、荷物を運んだり道案内をしたりしてチップをもらおうとしているようです。たまに押し売り的な場合もあるのですが。
 しかし、「外人はお金をくれる」という噂が広まると、外人と見ればお金をせびる、物をねだる。こういう人が多くなるのはあまり気分のいいものではありません。もちろん金をくれといきなり言ってきたって誰もあげないだろうし、気分を害して逆効果なのですが、彼らにはそれが理解できない。そんなこと説明して歩く気はまったくないので、私は断固としてこういう人には絶対善処はしない、口も利かないと固く誓っていこうと思っています。これが私の意思表示です。

 ついにアフリカの最大の見所、大地溝帯に到着したはずなのですが、まだ山という山は出てきてません。ここからマラウィ湖にかけて少し山があるようですが、それが大地溝帯の山なのでしょう。マラウィ湖は紛れもなく大地の裂け目のはずなので。

 このあたりはプレートが生まれる場所で海底だと海嶺といわれる地形になるのですが、でかいのが大西洋の真ん中に走っています。これが地上に出てきているところは珍しいようで、ここから将来アフリカ大陸が2つに割れていくようです。

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 で、ここがなぜアフリカ最大のみどころかというと、この大地溝帯、溝なのですが、溝の両脇が高い山になります。地下からプレートがせりあがってきている部分だと思うのですが、この山脈のおかげで人類が誕生したのではないかといわれています。この高い山脈が西からの湿潤な空気を妨げて山脈を越えた空気は山脈の西側にすべて雨を落としてしまい、山脈の東側は乾燥し、森林は消滅し、人類の祖先(チンパンジー?)は木の上での生活から草原での生活を強いられ、もともと2足歩行に近かった人類の祖先は4本足に戻るより、立って歩くほうに進化したのではないかという説が有力だと聞いたことがあります。

 この大地溝帯ができなければ人類は誕生しなかったのでしょうか。

 私はそうは考えません。人類は生まれるべきして生まれてきたのではないかと思います。大地溝帯がなくとも人類の祖先は森を追われ、もしくは抜け出して人類に進化したでしょう。ただ、それが大地溝帯のおかげで少し早まっただけなのではないかと考えます。
 
 生命の目的が何なのか、個体で見れば生きること?種で見れば子孫を残すこと?生命全体で見れば生命の脈々と続く流れを途絶えさせないこと?目的かどうかはわかりませんが、とにかく生命はこんなことに躍起になっているように思います。その流れを汲めばなぜ人類が生まれて文明を発達させてきたのか、おぼろげながら見えてくるような気がします。人類はある目的のために誕生させられたのではないかと思っています。生命はしたたかに、生き延びるために人類を道具に使うために作り出したのではないかと思います。
 その意味では人類の誕生、そして文明の発達は必然であったように思います。

 まあその話はまたいずれします。 

 これからスキューバダイビングのライセンスでも取ろうかなと思っています。
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by fuji_akiyuki | 2005-08-25 16:38 | マラウィ

コレはちょっと反則では?@ルサカ(ザンビア)

 誰でも自転車に乗っている人がわざわざ自転車を降りて車を止めれば何か故障でも
したかと思うでしょう。

 ルサカからリビングストーンまで約500km滝を見るだけのつもりだったから、リビ
ングストーンの町を出て、向かい風を受けて上り坂を登るとどうしようもなく嫌に
なってしまいました。ピストンになるのだからはじめからここに自転車を置かせても
らってバスで行けばよかったものを、どうしても走ってみたくていったはいいけど、
やはり帰りはあまりにも退屈で、、、

 それも行きはくだりが多く、さらに追い風、帰りは上り調子で向かい風、その上3
日前に走った道ときているわけで、ヒッチハイクを心に決めました。

 といっても幹線道路を猛スピードで気持ちよくかっ飛ばしている車が一旅行者の為
に止まってくれることはまれで、途中であった旅行者もヒッチハイクをするならガソ
リンスタンドでするのが基本といっていたので、自転車で走っている途中で車を止め
ることが出来るのかどうか不安でした。それも私は自転車つき、乗れる車も限られて
きます。狙いはピックアップと呼ばれる車の後ろ半分が荷台になっているタイプの
車、コレが結構前から見ると後ろが荷台なのか、ランドクルーザーやパジェロのよう
に箱が着いていて座席になっているタイプなのか区別がつきにくいのです。

 とりあえず疑わしきはサインを送ってみよう。と言う作戦で、自転車で走りながら
後ろを気にして、車の待つのを待ちます。これがまたなかなか来ません。20km、1時
間以上走って、バス2台、ダンプ2台、トラック1台、乗用車3,4台。この辺りは自転車
を乗せることが出来ないのでヒッチハイクの対象外。トラックはものにもよるのです
が、ただ1台通り過ぎたのはトラックと呼ぶには少し大きめで、荷台までが高いので
自転車を上げることが出来ないので却下です。
 で、狙いのピックアップ型は5台ほど通りました。そのうち2台は荷台に他のヒッチ
ハイカーが満載しているものと積荷が満載だったので止まってくれても乗ることは出
来ませんでした。つまり、1時間で3台が自転車ともども乗れそうな車だったのです
が、その3台目で見事ヒッチハイク成功です。

 まあちょっと人騒がせな話かもしれません。わざわざ自転車を止めて車にサインを
送るものだから運転手側から見れば何かトラブルでものあったのかと思うのかもしれ
ません。実はこの車を止める前にも対向車線を走る車がわざわざ引き返してくれて”
どうしたのか”と聞いてきてくれたことがあるくらいです。
 まあ止まってしまえばこちらのもので、後は行き先を聞いて乗せてくれと頼むだけ
です。そんなわけで実は自転車を持っているとヒッチハイクの成功率は意外に高いの
ではないかと思ったほどです。

 で、私を乗せてくれたのは警察官らしかったのですが、運転手の男(エディ)と、
その奥さんと子供(1歳)、それにどうも同僚の婦警さんらしく、私服でしたが、警察
の話しをしていたようです。とてもいい人たちだったのですが、窓からごみは捨てる
し、途中休憩によったバーで私は運転手に遠慮してコカコーラを注文したら二人の女
性はビールを飲み、何と運転手のエディはウィスキーの水割りを飲む始末。おいおい
大丈夫かこの車。と思いつつも乗せてもらっている立場で説教をぶつわけにもいか
ず。挙句の果てには1歳の男の子にビールを飲ませてしまう。それはいくらなんでも
まずいだろうと思ってみていると、何とその子も美味しそうにビールを飲んで、、、
何か間違っている!!! さらにエディは水割りを飲ませてしまいました。流石にこれ
は1歳の男の子にはちょっと無理なようでしたが。

 警察がこれでは交通事故はなくならないなと思った一日でした。エディはいい人
だったのですが。

と言うわけで今はルサカに戻ってきています。今日朝早速すりに遭いました。盗られ
たのは胸ポケットに入れておいた封筒。何も入ってなかったので”落としたよ”と
いって返してくれましたが、封筒は落ちないようにちょうど胸ポケットに突っかかる
サイズに折りたたんでいたので取られたことは疑いがないのですが。。。ルサカ、結
構気をつけなければならないようです。
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by fuji_akiyuki | 2005-08-10 21:02 | ザンビア

"生きている石?"@リビングストーン(ザンビア)

その人は手が不自由なようでした。中途半端に曲がって開かない指で一生懸命箱を包
装紙で包んでくれて
「取り扱いには十分に気をつけてくださいね,ナイフは危ないものですから。」
と注意とも警告ともとれるようなことを行って私にナイフを売ってくれました。50を過ぎたように見える女性だったと記憶しています。どちらの手が不自由だったかもう忘れてしまったのですが,確か右手だったと思います。
 
 その店は私が高校生の頃から銀座通りの端にあり,ちょっと刃物やライターなんて物に興味を持ち出した私には魅力的なお店だったのですが,パルコやら若者の集まるデパートライクなショッピングセンターにテナントを借りて安物のアクセサリーなんかをジャラジャラ付けた若い店員がやはりそのアクセサリーやらと一緒にウェンガーやヴィクトリノックスやらジッポを売っているような店とは違い、本格的な刃物の店であったその店はちょっと敷居が高いような気がしてなかなか足を踏み入れることができなかった店でした。
 銀座通りといっても東京の銀座ではなく、地方都市ならどこにでもあるまったく銀座でもなんでもない名前だけが銀座通りになっているようなとおりでした。私の場合は千葉の銀座通りだったのですが。
 
 その店に行こうと思ったのはこの旅行で一つナイフを新しく買おうと思ったからです。前にも使っていたナイフですが,前のナイフはブラジルで奇妙な固い木の実を割ろうとして刃をかけさせてしまったのですが,形,長さ,そして何より切れ味が良く,とても気に入っていました。そこで同じ型のナイフを買おうと方々探し回ったのですが,見つかりませんでした。それもそのはずでそのナイフはウェンガーというメーカーのナイフで,キャンプ用品屋によくあるのはヴィクトリノックス。さらに自分自身もそのナイフがヴィクトリノックス製だとばかり思い込んで探していたので見つかり様がありません。そして思いつくキャンプ用品屋やらアクセサリー屋をあたっているうちにあそこならあるかもしれないと思いついたのです。

 そのナイフはヴィクトリノックスやウェンガーのほかのナイフと違い缶切りやら栓抜きやら鋏といったごちゃごちゃしたものは一切ついてないシンプルにナイフだけでさらにその手のナイフの中では多分一番刃渡りが長くそしてなんと言っても形がよくて,そのナイフを探してちょっと敷居の高いその刃物専門店に入ったのです。

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 店内にはナイフに限らず包丁、はさみ,から爪きりにいたるまで刃がついているものはすべて取り扱っていました。ナイフや包丁はそれこそ名前の彫られたいかにも高そうなものまでそろえてあったので私は店内をくまなく見て回ってきょろきょろしていたので,大変怪しかったのでしょう。その女性はちょっと私を訝しがってみていたのでした。

 あまり店内をうろちょろするのもよくないかなと思って店の中央のガラスケースの中にヴィクトリノックスとウェンガーのコーナーを見つけて目的のナイフを探し出したのです。
 
  私が高校生の頃,確かナイフを喧嘩や恐喝に使う事件が後を絶たず,特にバタフライというタイプのナイフが店頭から徐々に消えていったようなご時世でした。そんなこともあって、なんとなくナイフを買うことやその刃物専門の店に入ることがちょっとはばかられるような、何か後ろめたいところがあったのです。もちろん私はナイフを喧嘩に使うつもりなどないのですが。
 そんなこんなで店のほうも若い男にナイフなどを売ることをちょっと警戒していた嫌いもあったようです。彼女がそんなことを思ったのかは分かりませんが、やはり私が、ナイフを買おうとしていることに、何に使うのかは気になったのでしょう。

 しかし私が,そのウェンガーのナイフを差し出して「これをください」というと、彼女はそれに合う箱を探し出してくれてナイフを箱にしまい,不自由な手で包装紙を巻きつけているときに一言だけ,「取り扱いには十分に気をつけてくださいね,ナイフは危ないものですから。」と言ったのです。言葉どおりに受け止めるべきなのか,この言葉には裏があって,喧嘩や人を傷つけるためには使ってはいけないと言う含みがあったのか,私には後者のような響きがあったように感じたのです。

 実はそのお気に入りのナイフが昨日行方不明になったのです。多分私がどこかに置き忘れて、買い物に行ってしまったのだと思って、買い物から帰って心当たりを探したのですが,一向に見つかりません。きっと誰かが見つけてこれはラッキーと持っていってしまったのではないかと思ったので,宿のバーやダイニングでくつろいでいる人に
「ナイフを無くしてしまったのだが誰か見ませんでしたか?」
と片っ端から聞いていく作戦に出ることにしました。出来心で持っていってしまった人も探している人の存在を知れば帰ってくるかもしれないと思ったからです。
 値段よりもそのナイフに,特に買ったときのその女性の言葉になぜか愛着のようなものを感じて、とても大事に使っていたので,どうしても探し出したい気持ちだったのです。
 しかし,この行動が別の方向に動いてしまったようで,私が,広く宿にいる人たちにナイフがなくなって探している事をふれまわったので,それを聞きつけたあるツーリストのカップルが私に
「君はナイフを取られたの?私は180ユーロもするサングラスを取られたのよ。」
と言ってきたのです。
 もう今日はレセプションも閉ってしまっているし,日曜で警察もやっていないから明日一緒にレセプションに言って警察に行こうと言う事になったのです。

 何か他にもなくなったものがあったらしく,男のほうはかなり興奮気味で2日間で4つも物がなくなるなんておかしい、きっと使用人が盗っていったんだ。と言っていました。
 盗られたのは女の子のサングラスらしく,その他にも靴を取られた人もいるとかで,その夜のうちにどこかから宿のマネージャーを見つけてきて男は興奮しながらマネージャーに使用人の管理が行き届いてないんじゃないかと詰め寄りました。マネージャーのほうはこんなことは今までおきたことがない。きっと何かの間違いだ。と言いながらも明日警察に言って盗難届を作成してもらおう。無くなったものはきっと返ってこないだろうというような趣旨のこと言っていたようでした。
 何件も続いていると聞けば私のナイフもきっと盗られたのだろうと思ってしまうところがおろかなところで,結局私も翌日(これは今日のことですが,)警察に行って盗難届を作成することになったのです。 
 今朝,9時にマネージャーの車に乗り,警察へ行き,事情を話して、何が盗まれたのか,どこで,いつ,そんなことを質問されて,宿に帰ってきました。

 私はもう保険も切れているので盗難届など何の意味もないのですが,まあとにかく作っておくに越し事もないだろうと警察に同行したのですが、やはり,ナイフを無くしたことがショックでした。何か不自由な手で一生懸命ナイフを包んで私に警告を発してくれた彼女になんとなく申し訳ないような気持ちで一杯でした。彼女の大切なナイフを譲りうけたのに私はちょっとした気の緩みからどこかに置き忘れて,それを誰かにもっていかれてしまった。仮にもしそれが町のマーケットで売りに出されて,悪い人間の手に渡り,もし犯罪にでも使われるようなことがありならば,もしあのナイフが人を傷つけるために使われでもしたのなら,
 そう思うと本当に申し訳なくて申し訳なくて,私は今日の午前中ずうっと沈んでいたのです。


 ところがそのナイフが警察から帰ってきてしばらくすると見つかったのです。宿の中にあるギフトショップとインターネットコーナーが一つになった場所があるのですが,そこのコンピューターの脇に置き忘れていたようです。確かに昨日,買い物に行く前に、その中に入ってインターネットがいくらでできるのか,と聞いた覚えがあります。そのとき確かにナイフを持っていたような気もします。インターネットコーナーは宿のセイフティーボックスのすぐ後ろで,セイフティーボックスはおのおの使う人が南京錠などを使ってかぎをかけておくようになっています。そして、私のそのナイフにはセイフティーボックスに使っている南京錠のかぎが取り付けてあったのです。

 つまり私は買い物に行く前,セイフティーボックスにどうでもいい文庫本などをしまうため(テントまで行くのが面倒だったので,)にナイフについたかぎを使ってセイフティーボックスを開け,そのナイフを持ったまますぐ後ろのインターネットコーナーで
「ここでインターネットをやるといくらかかるのか」
 とまたまたどうでもいい事を聞いて,そこにナイフを置き忘れてしまったのです。
 買い物から帰るとそのインターネットコーナーはもう閉まっていて探すことができずに,なくなったと思い込んだわけです。

 まあ、かえってきてよかったです。今度はしっかり注意し様と思います。
 
いまは世界3大瀑布の一つ,ヴィクトリアフォールズのすぐ近くの町,リビングストーンと言うところにいます。
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by fuji_akiyuki | 2005-08-08 20:05 | ザンビア

多面性。@ルサカ(ザンビア)

すべての事柄、事象、事件、人物、その他、何事に関してもたった一つの断面だけを見てもその本質をつかむことは不可能だと思います。
 
よくそういう風に考えるのはある人にあってその人がとてもいやだと思ったり、その逆にとてもいい人だと思ったりすることがしばしばあります。賄賂を要求して1時間も私を監禁したギニアの警官や、気分で私にビザを出してくれなかったモザンビーク大使館の係員とか、非常にいやな印象を持つ人もいます。
中にはマリで人間不信に陥ってちょっと精神的に参っていたときにいつもにこやかに一袋サービスしてくれたポップコーン売りのおばちゃんや、ギニアで熱にうなされて倒れたときに必死に看病してくれた人たちのようにとてもいい印象の人もいます。


ただ、この人たちと違う形でであったとき、同じようにいやな印象やいい印象を請けるかどうかという点についてははなはだ疑問に思っています。

もともと悪い人、いい人というものがあるのでしょうか、やはり、それは時と場合によっていろいろ変わっていくものじゃないかと思います。本当にその人がいい人なのかどうかはいろんな側面から多面的に未定家内と分からないものじゃないかと思っています。

町や国の印象についても同じことが言えるのではないでしょうか。

なぜこんなことを書いたかというと、ここ、ルサカの印象がとても悪くなってしまったからです。

実は昨日、もう一人の日本人と2人で町をふらふら歩いていると私と彼とで、合わせて4回もすりに会ってしまいました。4回とも気がついたので被害は0でしたが、こういうことをされるとその町の印象は著しく悪くなります。それも同じ日に4回とはさすがにこの町は泥棒の町じゃないかと疑ってしまうほどです。
ルサカはアフリカでも安全といわれていた町でした。私もあまり警戒はしていなかったのですが、だからといって多分そんなに気を緩めていたわけでもないと思います。大概、いつもと同じくらい緊張しながら歩いていたつもりで、まさか4回もすりに狙われるような気の抜けた歩き方をしていたとも思えないのですが、実際ここルサカではすりに4回狙われているのです。

こうなるとルサカの印象は最悪に近いものになります。ハラレも露店はないし、活気もなく、あまりいい印象はなくて、ここルサカは泥棒の町、なんとなく悲しいと思うのですが、私は単なる旅行者でルサカのたった一面、ごく一部しか見ていないような気がするのです。しかし、それでも旅行者から見える一面が泥棒の町ではザンビアの名誉にかかわることではないかと思うのですが。

というわけで早くこういう犯罪を取り締まって旅行者が安心して歩ける町作りをしてもらいたいものだと願う今日この頃でした。

P.S. 昨日の4人目のすりは私が”すりだ、彼を捕まえろ”と叫びながら追いかけて騒ぎを起こしたので私自身は取り逃がしてしまったのですが、警察が取り押さえてくれてすりの彼は連行されていきました。警察の皆さんお手柄でした。これからもがんばってください。
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by fuji_akiyuki | 2005-08-01 01:39 | ザンビア