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バンコク

昨日、バンコクに到着しました。

考えてみればアジア最後の地であり、大きな節目の地でもあります。
チュニジアを出発して約5年。空港に降り立って、自転車を組み立てているうちに誰が捨てていったのか私のそばに自転車用の大きなダンボールが捨てられていて、警備員に『お前のだろう、ちゃんと持っていけよ』見たいな事を言われて、そんなのしったこっちゃないよ。とばかりに逃げ出すように強い風の吹きすさび、熱い日差しの照りつけるアフリカの大地に漕ぎ出して、5年。

 いきなり、サイクルメーターをなくしたことに気がついたときでした。多分、飛行機の中で、ポケットから零れ落ちてしまったのでしょう。

 最初にしたことがサイクルメーターを手に入れることでした。

 いきなり幸先の悪いスタートを切った割には大きな事故や事件に巻き込まれることも無くまあ、大体無事にここまで走ってこれたっていうのに。

 もうこの長い長い旅行の終わりが見えてきたって言うのに。

 アフリカを抜け、ユーラシア大陸を横断して、最後の地にたどり着いたというのに。

 なぜか、感動がありません。全然そっけない感じです。(この全然の使い方は正しいでしょうか?)

 バンコクって、そういう土地なのかもしれません。

 私自身、この旅のうちに何度もここを訪れているかもしれません。

 あ、バンコクだ。そんな感じでした。
バンコクは知ってのとおり大きな街です。こういった大きな街は結構走りにくいもので、バンコクも20km手前くらいから、新しい空港のあたりから、面倒なことになってきます。
 私は自転車で走っているので、高速に乗るわけにはいきません。高速をよけつつ効率よく街の中心を目指します。
 車道の案内板やら矢印を一生懸命探して、地図とにらめっこをしながら、カオサンを目指すわけですが、なかなかそれがうまくいきません。
 この道を、ここで、左に曲がればいいのかな?
 と思っているとその道がいきなり高架になって、曲がりたかった横道を眼下に見ながら、左に曲がりたいと心の中で叫びながら、高架が終わるまで走ってみたり、右に曲がろうとしたら工事中では入れなかったり。

 バスもバイクも車も多いバンコクで、右折(タイは左側通行です)は結構至難の業でした。 

 大きな町ではいつものことですが、とにかく神経を使って、事故を起こさないように、でも早く行きたい、とにかくイライラして疲れるわけです。

 そして、ある交差点に出ると、あ、ここ、見たことある。バンコクだ。

 みたいな感じで、バンコクに到着してしまいました。

 2年ほど前、インドから飛行機で今回の旅で初めてバンコクに来たときのほうがよっぽど感動したみたいです。
 その後、今年のソンクランのときにもバンコクには滞在したし、確か、6月だか7月にもバンコクにいたので、大して目新しいものも無く、バンコクに到着してしまったわけです。

 と、いうわけで、節目かなめのバンコクで、2008年を締めくくりたいと思います。


 書きたいことは山ほどあるのですが、ベトナム、カンボジアと日本語の打てないコンピューターばかりで、ついつい先延ばしにしている間にだんだん面倒くさくなって、そのうちにユーチユーブで、いろいろ見るようになってから日記の更新も本当におざなりになってしまったみたいです。

 書きたいことはいっぱいあって、整理がつかないのですが、バンコクにいる間にちょっとづつ小出しに書いていこうかなと思ってます。
 あ、これ、来年の抱負です。

 それでは皆さん、よいお年を。


あ、あした、2009年元旦にラジオに出ます。
多分日本時間で、16;30ごろです。NHK地球ラジオのひとつのコーナー、旅でござんすです。
御用とお急ぎで無い方はぜひ、正装の上、ラジオの前で正座して、ご静聴願います。
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by fuji_akiyuki | 2008-12-31 19:04 | タイ5

カキ氷 飽くなき戦い

タイ、カンボジア国境、ポイペット。
カンボジアに入ったとたん、道は悪くなり、道路に大きな穴が開いてたりして、どうしようもなく走りにくくなりました。
 そして、緑は消えて、ただただ、茶色い大地が広がるばかり、そして、照りつける太陽に焼かれんばかりになり、しかも逃げ込む影などぜんぜんありません。

 そうは言っても長くても10kmも走れば店やら、露店はあるのですが、それでもその10kmですらつらいくらいです。

 店を見つけるたびにコカコーラを飲み、ビールを飲んで走っていたのですが、ちょくちょく露店で見かける正体不明のものが気になっていました。
 何だろう、でもどこかで見たことが・・・

 ポイペットから3日ほど走った頃、突然気が付きました。
 それはあまりにもレトロで、今の日本ではなかなか目にしないカキ氷機でした。ん?かき氷を作るから、氷カキ機というべきなのでしょうか。

 とにかく、なんかのイラストで見たこの氷カキ機、突然頭の中で合点がいって、あ、そうだ、これ、かき氷を売っているんだと気が付いたら、この炎天下の中、食べない手はありません。

 気が付いたその日のうちに休憩のたびに2杯ずつ食べて、その日は10杯ほど平らげてしまいました。


 そしたら。。。

 その日から、10日ほど下痢が止まりませんでした。しかもまったく固形物のない、水下痢。胃は食物を受け付けず、まったく食べることもできませんでした。無理して食べてもその場で吐き出してしまいます。そのうち体力を奪われて、トイレにも文字通り這って行かなければならない状態。
 今考えてみれば病院にも行かず、生きていたのが不思議なくらいです。

 それでもそのダメージは大きく、プノンペン、サイゴンまで自転車に乗ることができずに結局バスでの移動を余儀なくされてしまいました。


 これが、10年前。大学3年と4年の間の春休みのことでした。
1999年なので精確にはまだ9年と9ヶ月くらいですが、10年前としておきましょう。

そして2008年師走。

今回は10年前とは逆にサイゴンからタイを目指します。
 ベトナム、カンボジアの国境、モクバイーバベッド。
前回ここを通ったとき、カンボジア側からでしたが、カンボジアが茶色い台地だったのに比べて、国境からいきなり緑豊かなベトナムに入り、その境目がきっちりと一本のラインとして見えたのが印象的だったのですが、今回、そのときよりはカンボジア側にも緑が増えて、そんな緑と茶色のラインは見ることができませんでした。
いや、そんなことより、私は国境ベトナム側にできたダイソーとカンボジア側にできた巨大なカジノ郡に心を奪われてそんなこと気にしてる余裕もなかったのですが・・・

10年前とはずいぶん変わったなぁ・・・


なんてのんきにダイソーを物色している間にいつの間にやら国境が閉じる5時が迫り、あわてて国境を越えると今度はカジノ。一発当ててやろうかと思いきや、ダイソーで興奮して買い物しすぎて余ったお金は6ドルほど。
これじゃ到底勝てそうもないし、そういうあぶく銭を当てにするのはよしたほうがいいと私の中の堅実な私がささやいたので(いや、実は夕方になって、夜もすぐそこまで来てるのにここで負けるとホテルに泊まることにもできずに相当惨めな思いをするだろうという臆病な予想と、さらに言えば汗臭いTシャツ短パン姿でカジノに入る前に門前払いを食らうのではというもっと惨めな予測のもと)カジノはあきらめて、浮かれきった自分を戒めてその日はプノンペンを目指して走ったわけです。

10年たって、ずいぶん緑豊かになったなぁ。

なんて人事のような感想を抱きながら20kmほど走って、小さな村で、結局テントを建てて練ることになったのですが、悲劇は次の日の朝に訪れました。

カンボジアは普通ツーリストは30日の滞在が認められているはずなのですが、カンボジアの場合これは入ったときの入国スタンプに記載されるようで、入国が私の場合

11 DEC 2008

となるわけですが、その下に有効期限が

10 JAN 2009 とか 11JAN 2009 という日付がスタンプされるはずのところに

24 DEC 2008


え。


11・12・13・・・・・・24

14日しかないジャン!!

なにこれ。


こういう場合、多くはスタンプが優先され、通常外国人は30日滞在できるとどんなにわめけど叫べど、出国のときに12月24日を過ぎていればオーバーステイ。罰金とあいなるわけです。

なぜなら、滞在期間が入国のときにスタンプされるような国の場合、その滞在期間は入国管理官のさじ加減しだい、つまり、入国管理官にその全権が託されているわけです。

しかし、カンボジアに対して、ないをしたわけでもなく、大体、前回の入国も前のパスポートなので、今回の入国は面倒を避けるために初回入国として申請しているわけで、どう間違っても滞在期間を減らされるいわれがないので、これは間違いなく入国管理官の間違いなんですが。

(『間違いなく入国管理官の間違い。』って、この言い回しあってるんですかね。なんだか、間違ってるんだか間違ってないんだかよくわからないですよね。)

こういうのはその場で確認して、すぐに指摘すれば大概はどうにかなるものなんですが、なにせ10年ぶりにカンボジアに入ってなんだか浮かれてぜんぜんそんなこと確認してませんでした。そもそもカンボジアで注意しないと間違えて2週間しかもらえないことがあるなんて聞いたこともなかったので、全然気にも留めず、20kmも走って、しかも一晩明かしてしまったのです。

ああ、もうだめだ。国境まで帰っても間違いを訂正してくれるとも限らないし、20kmといっても帰って戻れば40km、その上、そんな不毛な交渉をするなら、どんなにがんばっても1日は無駄にしてしまいます。

慌てふためいた私は、テンパって2週間で、どうやって、走って、どうすればアンコールワットとか見て、タイまで走れるだろうとプノンペンまで、そんなことを考えながら走ってきました。

そして、そんな情緒不安定な私に容赦なく照りつける太陽、のどの渇きが、向かい風、足の疲れ、などなど、いろんなものが次々に襲ってきます。

つらい、つらい、暑い。

そして、ふと見ると、

ありました。アイツが。

 そう、氷カキ機です。

 冷たい氷への甘い誘惑、そう、甘くておいしいかき氷があっちでもこっちでも私を誘惑してきます。

 しかし、カンボジアの氷は危険です、A型肝炎とか、腸チフスとか、赤痢とか。

 10年前だって、原因不明(カキ氷であることは明白なのですが、どんな病気かはわかりませんという意味ですが)の下痢で10日も苦しんだので、カキ氷には手を出すまいと心に誓ってカンボジアに入国したのですが・・・


 3日目。今日でプノンペンに到着するという日でした。

 ああ、もう我慢できない。大丈夫、今まで、5年近くも旅行してきて、お腹を壊したことはないし、ガンジス川の水だって飲めたんだし。きっと大丈夫だ。
ええい、食べちゃえ。

 1杯・・・おいしい。 もう1杯。

 2杯平らげて走ってみると、うーん、ちょっとゆるくなった気が・・・
 いやいや、気のせい、気のせい。

 そして次の休憩でも

 1杯、・・・やっぱおいしい。 もう1杯。

 全部で4杯。大丈夫、なんともないじゃん。

 と思って、走り出した直後、気分が悪くなり、おなかが痛くなって、ちょっとおなかを下した感じがしました。
 一時期はこれはもう走れないかなと思うくらい具合が悪くなってきました。
恐るべし、カンボジアのカキ氷、私の天敵かもしれません。

しかし、無理して走ってるうちに腹痛も吐き気もいつの間にかきれいに消えていきました。

 そう、カンボジアのカキ氷を克服したのです。
いまも、このネット屋さんに来る前にかき氷を食べてきたのですが、まったくなんともありません。本当によかったです。私はカンボジアのかき氷を食べられるようになりました。

 しかし、まだまだ、これからシェムリアップを経由して、タイまでの間に1日10杯のカキ氷を克服しなければならないという試練がまだ待ち受けています。

私のカキ氷への飽くなき戦いはもうしばらく続きそうです。


 注:ビザについては今日、プノンペンのイミグレーションオフィスに行ったら、修正液でスタンプを修正してくれて、晴れて1ヶ月カンボジアに滞在できることになりました。
                                           多分・・・





 
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by fuji_akiyuki | 2008-12-15 19:53 | カンボジア

サイゴン

ベトナム、結構長居してしまいましたが、
何とか、オーバーステイなどなしに出国できそうです。

 長い間日記を更新していなかったので、書きたいことはずいぶんたまってしまったのですが、まあ大体が腹の立つことだったり、文句だったりするので、今回は割愛させていただいて、ベトナムで気になった変な習慣と、近況報告までにしたいと思います。


 ベトナムで気になるベスト3

 1、自転車の二人乗り。
 2、老若男女すべて同じ声。
 3、スーパーでかかる音楽。

 まず、自転車の二人乗り・・・・え、別に普通じゃん!?って思うかもしれませんが・・・

 これがかなり特殊なんです、普通、自転車の二人乗りは後ろに乗ってる人はこぎませんよね。ところがどっこいここ、ベトナムでは後ろの人もぺダルを漕ぐんです。
 しかも別にタンデムとか特殊な自転車なわけでもありません。前の人がペダルにかかとをちょっとだけ乗せて、後ろの人がその外側に足を乗せます。ひとつのペダルにむりくり2つの足が乗ってるわけです。これ結構異様な光景ですよ。
後ろから見ると「後ろに乗っている人が自転車をこいでる?」みたいな錯覚に陥ります。
しかもこんな乗り方は世界広しといえど、今までベトナムでしか見たことなかったので、非常に衝撃でした。

 2、老若男女全てが同じ声です。
 これはベトナムのテレビの話ですが、結構中国のドラマなんかが多いのですが、吹き替えする人が一人みたいで、しかも推定30代から40代前半の声の高い女性の声です。
おじさんがしゃべっても女の子がしゃべってもおばあさんも赤ちゃんも・・・赤ちゃんはしゃべりませんが。全部同じ声。しかも感情が入ってません。

 言い争いも全て棒読みの同じ声の応酬。ドラマの筋、わかるんですかね。
 最近よく見るドラマが中国のドラマで、いつもマカオかどこかが舞台らしく、トランプが中を舞って、ポーカーをしてるとめくる直前にカードかかわって、あれよあれよという間にロイヤルストレートフラッシュが完成するかと思いきや、最後の一枚でミスって、ブタになったり。
もちろん、せりふは中国語の上に推定30代から40代前半の高い女性の声で録音されたベトナム語なので、話の筋はまったくわかりませんが、とにかくトランプが舞う。いつも舞う。舞ったトランプから、思ったカードをどれでもつかめる技を持つ男女が出てきたり、中国でもきっとかなりB級にぞくするであろうドラマが人気を博しているようで、見てるだけでも飽きません。

 見ているだけでもなんとなくわかるドラマだからその吹き替えで成立するのかもしれませんが・・・
 雇用拡大のためにも、人はそれぞれ違う声を持っているということを知るためにも、もう少し違う声優さんを使ったほうがいいのではないかと余計な心配をしました。

 そして、最後のスーパーの音楽。

 ベトナム自体、中国から比べると一気にスーパーというものが減るのですが、それでもいくつかスーパーがあります。ここ、サイゴンにもコープマートやマキシマーク、シティスーパーというチェーン店のスーパーと国営デパートの中に一軒スーパーがあります。でも大体このくらいしかないんですが。
 多分、それぞれの店舗は関係ないと思うのですが、なぜか全て、どのスーパーに行ってもまったく同じ音楽が流れています。
 なんかちょっと、日本人の私には変な気分がするのですが、毎回聞かされてるとこの曲が流れてないとスーパーだと思わなくなってしまうかもしれないなと思うと、恐るべし、社会主義って感じですね。


ただいま、旧サイゴン、ベトナムはホーチミンに来ています。
 実はここで、4年前、ガボンで出会った同志、やはりチャリダーでアフリカを走っていた友人に4年ぶりに出会いました。
 ただし、むこうは日本に帰ってまっとうに仕事について駐在ということでホーチミンにいたので、いろいろ随分奢ってもらったりして、かなりお世話になってしまいました。

 またいずれ旅に出たそうなことを言っていたのでまたどこかで出会えたら面白いなと思っています。

 そして、ベトナムではもうひとつ、自転車が故障して、というか、部品が寿命になって走れなくなってしまいました。知ってる人はわかると思うのですが、チェーンが伸びて、そのチェーンとかみ合わさっていたチェーンホイールとカセットスフロケットが磨耗して、トルクをかけると葉飛びする状態になってしまいました。
 部品は交換必至でした。中途半端にスペアがあったのですが、中途半端な交換をしたらさらに状態が悪くなってしまったので、のこりの部品もここ、サイゴンで東奔西走して、どうにか見つけ出して、全ての部品を交換することができました。

 と、言うわけで、明日、2ヶ月いたベトナムを抜けてカンボジアに向けて出発します。


 
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by fuji_akiyuki | 2008-12-10 21:30 | ベトナム