<   2010年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧

エクアドル(赤道)!?

キトを出て約200km、まっすぐ南下すればいいものをちょっと寄り道して、バーニョスという温泉街に来ています。
標高は約1800m、ペルーにまっすぐ向かうパン・アメリカン・ハイウェイははるか1000m上方を走っています。

 つまり、この温泉街を抜けて、パン・アメリカン・ハイウェイに復帰するために、まず、1000m上らなければならないというのが、憂鬱で、憂鬱で、中々動けないでいます。

 ところで、ここ、エクアドルという国名はそのままズバリ赤道(スペイン語で、ecuador)から来ているわけです。
そして、赤道はこの国の首都、キトのちょっと北を走っています。

 赤道なんて、ガボンでも、サントメプリンシペでも、ウガンダでも、ケニアでも越えてきたし、もう珍しくもなんとも無いよ。なんて、すました顔してても、やっぱり気になります。
しかも、国名がズバリ『赤道』のエクアドル、とくればもう、赤道はそれこそ一大観光名所。さぞや賑わっていることだろう、いやいや、もしかしたら国を東西に走る赤道だけに道路にも山にも谷にも川にも一直線に赤いラインを引いてあるかもしれない、とコチラの期待も昂ぶらずにはおけないわけです。

 コロンビアから南下している私はキトに付くちょっと前、たぶんキトにつく日に赤道を越えることになるはずだからと、もうその日は目を皿のようにして、どんな目印も見逃すまい、と、注意深く走ってきたのですが。。。

 無い、無い、無い、どこにも無い、全く無い。


 そう、赤道を示すものが全く何もありません!!え、なんで、エクアドルなのに・・・
しかも、ここを訪れた多くの旅人から、エクアドルには赤道記念館やら、色んな実験施設やらがあるなんてまことしやかに聞いていたのに・・・一体どうしたんだろう!?

 キトに着いてから知ったのですが、実は何とガッカリなことに、そんな赤道アミューズメントパークは私の走ってきたパン・アメリカン・ハイウェイ沿いではなく、キトから、バスで1時間ほど行った、ちょっと寂れた辺鄙な町のはずれにあったのでした。
パン・アメリカン・ハイウェイだって、絶対に赤道を横切っているのだから、そこにもなんか作って欲しいと願うのは私だけでしょうか・・・

 というわけで、知らぬ間に南半球に入ってしまったわけです。

 後日、赤道記念館には遊びに行ってきました。
 しかも、中国の蘭州で別れて以来、2年半ぶりくらいに偶然再会した、イスタンブールの宿の元管理人、塩コショウさんといっしょに。

それにしても、塩コショウさん、会った時全く分かりませんでした。
「て、言うか、もしかして藤さんでしょ!?」って言われて、むっちゃビビリました。
 こういう予期せぬ再会、ちょっと怖いです、“わ~、ヤバイ、誰だっけ”って思って、焦りまくります。
思い出せなかったらどうしよう、ってもう頭の中は大パニック。
でも、今回は塩コショウさんが悪い!!なぜなら、塩コショウさんが化粧してるところなんて見たこと無かったのに、突然化粧して現れたものだから。

そしてもう一人、赤道には一緒に行けませんでしたが、再会がありました。パキスタンのラホールで会った、ホッシーとも再会。
こっちはお互いに名乗ったあと、あれ、もしかして、会ったとこありません?ってかんじで言われました。
またまた、頭の中は大パニックでしたが、どうにか思い出せて、一安心でした。。
 
 この人とここで会うって、思ってる再会だったら、心の準備もできるし、一生懸命顔を思い出したりするんですけどね。
 あーこわいこわい。

 話はそれましたが、赤道記念館。これがまたせこい。。。。

なにがせこいって、実はこの赤道記念館。ニセモノだそうです。
赤道に線が引っ張ってあって、そこに天辺に多分地球を模しているであろう球体を乗せた建物が建っていて、それが赤道記念館だか、記念碑だそうですが、ここに引いてある赤道自体が、ニセモノなんだそうです。
しかも、この記念碑のある敷地に入るのに2ドル、そして、その記念碑の中がちょっとした博物館になっているようですが、そこに入るのに更に3ドル掛かります。
しかも、これが外人料金で、エクアドル人は敷地に入るのに1ドル、博物館は2ドルだったかな?とにかく、私の忌み嫌う外人料金。しかもニセモノなのに。

 敷地に入っただけだと、何も無くて、お土産屋が立ち並んでいるだけ。あんまりばかばかしくなって、博物館は入らずに出てきてしまいました。

 これで終わったらあんまりにもばかげてます。まったく、なにをもって、エクアドルなんてふざけた国名にしたんだ。って、ちょっと文句のひとつも言いたくなるような、赤道記念館でした。
が、実は、隣、それこそ100mくらい離れたところに本物の赤道博物館があるのです。

 何でこんなことになったのかというと、はじめに行った赤道記念館は1700年ごろにフランスが測量した結果に引かれた赤道だそうで、「本物」のほうは90年代だったか、2000年になってからだったか、忘れてしまいましたが、アメリカの軍隊が、GPSを使って測地したそうで、まあ、1700年代の技術よりはGPSのほうがいくらかは信頼が置けるということで、多分そこに土地を持っていた人がこれはまたたまげた話だけども、あっちと思っていた赤道がなんでい、オラが家を通ってるでねぇかい。ってことで、じゃ、ちょっくら、なんか作ってみんべ。
って感じで作られたじゃなかろうかと思わせる、手作り感満点の博物館というか、アミューズメントパークみたいでした。

 こっちではおなじみの水の実験やら、卵を釘の頭に立てるやら、赤道でしかできない?とまことしやかな実験の数々が行われておりました。
挙句の果てには人差し指と親指で輪っかを作ってぐっと力を入れろって言われて、言われたとおりにするとガイドがやってきて、両手で開こうとします、でも開きません、
今度は同じ事を赤道をまたいでやってみると、あら不思議、簡単にわっかは開いてしまいます。

って、そんなモン両手で開けようとしたら誰だって勝てないだろうって言うような突っ込みどころ満載の実験までやってました。

でも、こっちの博物館はガイドが付いて、色んな説明もして、エクアドルの歴史や原住民の話もしてくれて、口紅の原料にするというサボテンにつく虫(こいつをつぶすと赤紫の汁が出てきます。これが口紅の原料で、現在でも有名な化粧品会社が使っているそうです。)の説明を実物を見ながらしてくれたり。
全然こっちのほうが面白かったです。

 「ニセモノ」のほうが政府か、自治体が管轄しているような感じで、作りも立派ですが、全く面白くなくて、「本物」のほうは、民間の手作り博物館って感じだったけど、こっちのほうが中身が充実していて、見るならこっちだけでいいなって感じでした。



 で、赤道といえば、渦を巻く水、巻かない水の実験。定番ですよね。

 風呂や洗面器の栓を抜いたときに吸い込まれる水がどっちに渦を巻くかってヤツです。

 この実験がまったくもって眉唾物で、赤道では、渦を巻かずに落ちていく水が、たった2歩、北に行くと反時計回り、南にいくと時計回りに渦を巻いて水が抜けて言う実験をしてくれました。

ん、ん。まてよ。
 これ、北半球だと時計回り、南半球だと反時計回りじゃなかったっけ・・・・
まえに、台風と逆なのは何でだろうって日記に書いた覚えがあったので、前にウガンダのときに書いた、日記と色々書き込んでくれたコメントなんかを見ると、やっぱり、北半球では時計回り、南半球では反時計回りになるようです。
うーん、実験者が間違って実験している? 

しかし、ウィキペディアをみると、この水の渦はコリオリの力とは無関係、栓の抜き方や、容器の形状によるものと書いてあります。
そして、コリオリ力は台風程度の大きさがないと働かないようなことが。。。

うーん、でも、日本では確かに何度やっても右にまわってた記憶があるんだけど。。。。
と、こういう話題になるのが、いつも赤道直下付近なので、実験して確かめることができないのがもどかしいのですが、コリオリ力は振り子でも、木から落ちるりんごでも働くはずで、ディズニーシーには振り子の振動軸が回転していく様子が観察できる大きな振り子が揺れているし、りんごがコリオリ力にによって、真下ではなく、どのくらいずれたところに落下するのか、大学で計算させられたし。
 台風程度で無いと働かないという話ではなくて、台風程度の大きさが無いとコリオリ力がバランスしないという話なら大学で習ったことがあるのですが。。。

 一体何が本当なんでしょうね。でも、渦を巻かずに水が落ちていくのはたぶん赤道上じゃないと難しいだろうし、もし、栓の抜き方や、容器の形状で渦の巻き方が決まるのであれば北半球でやろうと、南半球でやろうと容器の形状や栓の抜き方に寄って、できる渦はまちまちなはずだから、「北半球と南半球では渦の回転が逆になる」という現象自体、誰もいいださないはずじゃないですか。
南半球だと渦が逆になるとはじめて知ったとき、私は実家のお風呂で、何度も実験してみました。たしかにいつも時計回りにまわってた記憶があります。
手で反時計回りに回わる流れを作ってもそのうちその流れは消えて、いつの間にか時計回りに回っていて、妙に納得した記憶があります。
 容器の形状で決まるのなら、実家のお風呂を南半球にもって行って実験してみたいものですが・・・

 とにかく、ウチのお風呂は右に回転するけど、お隣のお風呂は左回りだったら、「北半球と南半球で渦の巻き方が違う」なんて話にはならないだろうし、赤道で実験してくれた全く渦を巻かずに落ちていく水は中々お目にかかれないところからも、やっぱり、北半球、南半球、赤道で、なんか違う力学が働いていると考えたくなるし、そういう力だとコリオリ力が一番怪しいと思うんですけど、どうでしょうかウィキペディアさん。。。

 でも、これがまた困ったことに、この渦の巻き方が、台風と逆なんですよね。で、ウガンダのときは困ったのですが、これにはちょっと納得できる考察をトラックバックして下さった方がいて、そのサイトでは台風は上昇流、穴に落ちる水は下降流ということで説明していました。

 この現象、コリオリ力が原因なのかどうかから、どうしてその向きに渦が巻くのかまで、結構奥の深い問題ですね。

ところで、赤道の実験は赤道から2歩くらい歩いたところで、何にも変わらないはずなので、これこそ、栓の抜き方やら、栓の形状やらで初速をつけてやればどちらにでもまわるハズなので、この実験は相当いい加減だと思われます。
でも、渦を巻かずに落ちていく水は中々見られないので、ぜひお試しあれ。


 と、そんなことを考えているうちに赤道って本当に正確なんだろうかという疑問にぶち当たりました。
いま、何でかネットにつながらないので、調べられないのですが、確か南極点は何年か周期で円を描くように回ってるんだそうです。
コマをまわしたとき、コマの回転が遅くなるとコマの軸がまわりだしますよね。それと同じような運動で、ナントカ運動って名前もついているそうです。
でも、地軸が動くなら、赤道も動くのでは・・・

(この極の運動はチャンドラー極運動というものだそうで、428日周期で北極では半径約10mの円を描くように反時計回りに回っているそうです。軸が10m動くのなら、赤道もそれくらいずれるのではないかと思ってしまいます。そうすると、赤道からたったの2歩で水の渦の向きが変わるのはやっぱり信憑性が無いなと思ってしまいます。
それにしても地軸の移動とか、極の移動とかで調べると出てくる、出てくる、怪しげなサイトがいっぱいで、とくに、チリの地震(あったことすら知りませんでした)で、地軸が8cmほどずれたらしく、地軸がひっくり返ってやれ地球が滅びるだの、やれ自然環境が激変するだの・・・、こういう似非科学系の話って本当に後を絶たないですね。
信じちゃう人もいるだろうし、訳の分からん騒ぎになったりもするかもしれないし、やめればいいのにって思いますが。)

じゃ、「本物」とか「ニセモノ」って一体・・・・

 あんまり細かく考えると頭痛くなってくるので、この辺でやめます。

 エクアドルに入って、物価は安くなったような気がしますが、ちょこちょこ、外人料金があって頭にきます。しかもエクアドル人の1.5から2倍くらい取られます。
なんかコロンビアにはそういうの無かったし、図書館がキレイで無料だったり、植物園も無料だったり、なんかスゴイ居心地がよかったのに比べるとかなり見劣りします。
そして、主食が米から、マイース(白いとうもろこし、あんまり味が無くて、もさもさしてる)にちょっとシフトしてきて、食が楽しめなくなってきました。
ただ、食に関して言うならば、エクアドル料理はイマイチですが、中華が安く食べられるので、助かっています。
中華と言ってもなんちゃって中華が多くて、安く食べられるものはチャーハンやあんかけ焼きそば(タジャリンって呼ばれてます)くらいしかありませんが、それでも、地元の料理に比べると全然マシです。
 キトでは毎日お昼にエクアドル料理を挑戦していつも後悔して、夜には中華を食べに行くという毎日でした。

 メキシコを出てから、中米、南米とこれと言って美味しい料理に出くわさなくなってきました。
特にエクアドルに入ってからは味のバリエーションも少なくなったような気がするし、なんか付け合せのサラダとか、メインのお肉とかも少なくなったような気がします。
まあ、その分安くなったと思えば、確かにコロンビアに比べれば安くなってますが。。。

ただ、中華のクオリティを考えると地元のレストランとか、こんな料理出しててやっていけるのだろうかと余計な心配をしてしまうくらいです。
 同じくらいの値段なのに地元のレストランに行くと定食で、スープとジュースが付いてくるけど、メインはいつも、お米、豆、サラダ、焼きバナナ、そして、鶏か肉。
でも、中華に行くとチャーハンやあんかけ焼きそばの具に入ってる分だけでも野菜と肉の量ははるかに地元の定食より多いし、肉も鶏肉に豚肉、エビが入ってたり、野菜も種類が豊富だったりします。
味に関しても、私が日本人で中華のほうになじみがあるせいか、中華のほうが全然美味しく感じます。
 地元のレストランの定食は味を云々言う前に私にはあんまり味をつけているようにも思えないのですが・・・
 コロンビアでは中華が少なかったし、高かったけど、エクアドルでは地元のレストランで食べるよりほんのちょっと、50セントから1ドルくらい高いくらいで、中華が食べられるので、どうして地元のお店がやっていけるのか不思議です。

 そんなわけで、食に関してはすでに早々、次の国、ペルーに期待。

 さっき、くっついたと思っていたキトではがれたツメが再度剥がれました。やっぱり一回剥がれたつめはダメみたいですね。
でも、下に新しいつめが生えてきていたので、ちょっと安心しました。
 
 


 
[PR]
by fuji_akiyuki | 2010-07-09 06:40 | エクアドル