人気ブログランキング | 話題のタグを見る

天才に出来ること。出来ないこと。

今日で事件からまる30日が経ちました。
今回の事件では、いろいろと、不幸中の幸いが重なって、強盗に襲われたわりには盗られた物も無ければ、医療費も掛からず、怪我も大事には至らなかったわけですが、実は、もう一つ不幸中の幸いが重なっていたのです。

それは、何かというと・・・
















































★★★私が天才だった★★★って事です。






天才は洋の東西を問わず、左利きと相場が決まっているのものです。
ニコラウス・コペルニクス、アイザック・ニュートン、アルベルト・アインシュタイン、レオナルド・ダ・ビンチの4人中確か、3人が左利きだったくらいです。

今回は右手の人差し指を骨折してしまったので、右利きの凡人だったらあらゆる不便を被ったわけですが、天才の私にとっては字を書くにも食事をするにも、射して不便は感じなかったのです。

とはいえ、もちろん、そんな天才の私にも右手の人差し指が使えないことで、出来なくなってしまったこともありました。

で、天才に出来ないことは何かというと・・・・

まず第一に事件現場、雨の中で自転車に乗れない、押すことすらできないって言う事実に絶望しました。指が変形して、その時は激痛を伴っていて、権兵衛(自転車の名前)を起こすことすら早々に無理だと諦めてしまいました。

警察に調書とか取られた時に名前とかを書いたのですが、この時はああ、天才でよかったと思いました。
ペンで文字を書くことは問題ありませんでしたが、パソコンのキーボードで文字を打つには多少困難が伴います。
特に事件直後は、まだ右手の中指に力を入れるとつられて人差し指にも力が入って痛かったので、右手は小指くらいしか使えませんでした。
今でも人差し指は使えないので、打ち間違いはとんでもなく多いし、まっすぐなまま固定された人差し指が左手に干渉して、うちずらい事は変わってませんが、だいぶ慣れてはきました。



 ビールの栓をあけるのも、いつもライターを使って、ライターの底が栓のちょっと下になるように瓶の上の方にライターを添えて、右手でしっかり固定して、左手でライターを一気に倒すようにして、ライターの底を栓に引っ掛けるようにして開けてました。
 右手が使えなくなったせいで、これが全く出来なくなってしまいました。これは本当に最初こまって、瓶を持ったまま途方に暮れてしまうほどでした。

今では自分が栓抜きを持っていることに思い当たって、それを使って片手であけてるんですけど。


そして、着替えや、シャワーも結構最初の頃は難関でした。
左手と右手の小指から、だんだん、薬指、中指が使えるようになって、最近はあまり困ることもありません。


 料理は出来ないだろうと諦めかけていたのですが、外食は高くてマズイものばかりなので、自分でやってみると、実は結構包丁やフライパンは使えて、一番問題は洗い物でした。上手く固定できないので、フライパンとかなかなかごしごし洗えません。未だにちょっと苦労してます。


 怪我して、3日間くらいなやんだのが、


”うんこ”


でした。


うんこしたら、お尻がふけないんじゃなかろうか?



これは切実な問題でした。

しかもなぜか自分はいつも右手でお尻を拭いてるという錯覚にとらわれていて、3日間くらいうんこできないって思い詰めて我慢してしまっていました。


でももう我慢できないと思って、やってみたら、自然に左手で拭いたので、ああ、いつも左手で拭いてたなぁと悩んでた自分がバカみたいでした。

何でそんな風に思い込んだのかと記憶をたどってみて、思いついたのはインドやらパキスタン辺りで水で処理する場合のことでした。
そう、あの時はそれ専用の水差しやら、ただの桶やら柄杓やらだったりするのがトイレにおいてあって、利き手の左じゃないと上手いことお尻の穴に水をかけられなくて、そうすると必然的にごしごしするのが右手になるわけで、インドで不浄の手とされる左手じゃなくて、私は右を使ってるなんて日記を昔書いたような書かなかったような。。。。

そんな記憶のせいで、右手でお尻を拭いてるような気になってただけでコレは杞憂でした。
でも右利きの凡人だったら困ってたかもしれませんけど。


でも、天才の私が、この30日間、一番悩んだのは・・・・

























































































ハナクソでした!!





右手の人差し指を怪我して、初めて気がついたのですが、私、三十余年間(年を隠してるのではくて、何時から自分でほじってるかが記憶に無いので、34歳です)ハナクソをほじる指はまさに、この右手の人差し指だったんです。


これには本当に泣かされました。

指先の感覚とか、機動性とか、三十余年の間に培われたテクニックというか、そういうものがあるんですね。左手の人差し指じゃ全然取れないんですよ。指先に感覚が全然違うんです。

ココにあるって思ってもどう動かしたら上手く取れるか分からないんですよね。
へんにやると爪で花の内側を傷つけて鼻血が出てくるし、しかも、撮りたいハナクソは取れないで、すっきりしなくて、フラストレーションだけが溜まっていくし、ああ、いや、ハナクソも溜まる一方だし。



右手の人差し指の意外に大切な働きを思い知ることが出来た30日間でした。

ところで、今日、病院に行く予定です。
また、例のあの病院なので、ちゃんと診てもらえるのか不安なんですけど、うまく行けば今日、指の固定、シーネって言うらしいんですけど、それが取れることになってるようです。多分。医者の感じからだとそうなってるんですけどね。言葉が良くわかんないので、確信は無いんですけど。
そうなったら長い長いメンドーサの退屈な日々もあとわずかです。もっと都会に行きたいです。

知ってました?
指を骨折したときに使う固定器具、ギプスじゃないんですよ。
2cm幅くらいの厚さ1mmくらいの金属(アルミ?)の板にスポンジを貼り付けたような奴で、長さは適当に切るみたいなんですけど。これ、シーネって言うらしいです。

今日は節分ですね。

知ってました??
北海道って、節分の日に落花生(からつき)を投げるんですよ。
by fuji_akiyuki | 2011-02-03 17:06 | チリ・アルゼンチン
<< 誰か、診察できます? 美味しい酢豚の作り方 >>