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イファティ@トリアラ(マダガスカル)

今日ここトリアラから約30km程北にあるという村イファティに行ってきました。実際には25km弱ほどでした。
ここにはグレートバリアリーフに次ぐ世界でも2番目の規模を誇るサンゴ礁があるということでちょっと気になっていました。
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ところで、グレートバリアリーフとグレートリフトバレー(大地溝帯)ってちょっと似てません?結構よく間違えてしまうのですが、まぁ実物は全然違うものですけどね。

とにかく全然良くならない足を引きずって頑張っていってみました。足は歩いたり自転車をこいでいたりするとあまり痛まないのですが、座ったり、立ってじっとしていたりすると非常に痛みます。特に立ってじっとしているのが非常に悪いらしく、しばらくすると傷口から膿が噴出してきます。タナまでもつか心配です。

ところがどっこいこれがまたダメダメな村でまず村の規模が小さすぎて電気もないし、冷たい飲み物も手に入らないし、大体店自体も2件くらいしか見ませんでした。さらに、村の中は全て砂道でホテルなど宿泊施設は全く見当たらないし、ダイブショップを探したのですが看板もほとんどなく、炎天下の中自転車を引きずりながらさまよってようやく見つけた1件も、村から1km以上離れているし、ずっと砂の中を自転車を押して重労働の末たどり着いたのに「パトロンがいないから今日は潜れない」と言われて大ショック!!
「他のダイブショップはないのか?」と聞くと、
「3キロ半向こうに一軒ある」という答えが…
3km半…冗談じゃない。村の反対側じゃん。それもずっと砂道!!!!!

この村でこれ以上自転車を押してホテルを探す気力もないし、それ以上にもう1件のダイブショップまで行くなんて狂気の沙汰でしかありません。手元の温度計は35℃を指しているし、何かちょっとずつ蒸してくる始末だし…。

海はきれいなのに、この自転車と貴重品をほっぽりだして海に飛び込むわけにもいかず、帰りも25km、地獄のような暑さの中を帰ってきました。

いや、道だって尋常じゃありません。ところどころ昔舗装したんだろうなっていう痕跡は残っているものの、ほとんど砂で覆われていて、イファティの村の中よりはマシな程度で何度も砂にタイヤを取られてスタックしてしまう始末です。行きはまだ朝早くて涼しくて良かったものの、帰りはちょうど一番暑い時、それもスイスイ進んでいれば多少暑くても自転車に乗っているときは感じないものですが、こう何度も「スタックしては自転車を降りて押す」が繰り返されると本当に自転車をどっかに捨ててヒッチハイクしたくなります。
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何で舗装し直さないんだろうという疑問も昔はあったのですが、あるとき気がつきました。
アフリカでは自国で国内の幹線道路を舗装している国などありませんでした。少なくとも一度も見ていません。いつも道路を舗装しているのは援助で他の国がやっていることでした。中国とか韓国とか日本とかバージンとか…。
つまり考えてみれば政府にしてみれば国内の道路を舗装しても何の徳もないということです。アフリカでは乞食から大統領までいかに人から無料で物をもらうかばかり考えている節があります。政府も自分の特にならないことはしようとしません。だから他のアフリカの国に援助までしているケニヤの道は、舗装路としては今まで最悪の状態なのに放っておかれているのです。

というわけで、どこかの国が援助で入らない限り、この町も良くなる見込みはなさそうです。

それでも何とか頑張って昼過ぎにトリアラの町に帰ってきました。朝も食べずにいたのでお腹が減ってしょうがなかったので、ピザを食べました。シーフードピザです。出てきてビックリ大きすぎて一人では食べきれないんじゃないかと思うほどの大きさでなんと3ドル弱!!私は地方以外でどこかのレストランに入るときは大抵中華かインド料理、イタリア料理、ピザなどにしています。そこら辺にあるよく白人がたまっているようなレストランは大概これといった美味いものも無いのに値段だけがバカみたいに高くて全く入る価値はないと思っているからです。

大体、メニューがどうして牛か豚か鳥か魚くらいしかないんだろう?って感じです。つまり、大概そういうレストランは焼き方や調理方法などなくて、大概塩と胡椒で焼いただけで本当にただ肉だけが出てきます。何かちょっとでもソースがかかっていれば良いほうです。付け合せという考え方もなくて、大概ライスかパスタかフライドポテトを選ぶようになっているのですが、それも本当にそれしか出てこなくて野菜の付け合せもスープも何も付いてなくて4ドル5ドルもするのです。

この間まで一緒にいたスイス人も、宿には色々文句をつけるくせに食事はそういうところで味も深みも無くてソースもかかっていない何一つ美味くもないステーキを4ドルもかけて食べて満足していました。結局は、ちょっときれいな店のつくりにだまされているだけで、コストパフォーマンス的に考えると一番愚かな選択をしているように思ってそれ以来彼らとは一緒に食事はしていないのですが。

どうも白人はそういうところがあるようで、どこに行ってもちょっと瀟洒なカフェとかレストランに集まっては食事をしているようです。しかし大体そういうところにいくとどこにでもあるようなメニューが目玉の飛び出んばかりの値段で売っているのです。ちょっと店をきれいに作れば白人は寄ってくるので、同じものをうっていても価格は巷の5~10倍位ざらです。そしてそんなレストランばかりが溢れているので、結構贅沢しようと思ってもなかなか良いものが食べられません…。

しかし、この町トリアラには安くておいしい中華料理のレストラン2件とピザ屋さんを見つけたのでちょっと得した気分です。

特にピザなど本当に日本で食べようとすると3000円くらいしてしまうので、何か日本のピザは法外に高いんじゃないかと感じてしまいます。

今日はお昼はピザで、夜は中華料理の予定です。何とも贅沢ですが、2食合わせても6ドルから7ドルくらいです。今日は何を食べようかと今から楽しみです。

今後の予定ですが、明日は土曜日でたぶん午後は店もあまりやっていないので、午前中にちょっと買出しをして出発の準備と、もし時間があれば海洋博物館に行ってこようと思っています。そこには何と生きる化石のシーラカンスの剥製があるそうです。足の調子もあるのでちょっと歩かなくてはならないので行かずにいたのですが、どうもどんなに寝ていても良くはならないようなのでもう足のことは忘れるつもりです。
で、明後日ここを出てタナに向かう予定ですが、ちょっとだけもし本当にやばいなと感じたなら病院に行くかもしれません。
by fuji_akiyuki | 2006-03-04 00:34 | マダガスカル
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