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何?@ムカッラ(イエメン)

今日、インド洋沿岸の町、ムカッラに到着しました。

世界遺産のシバームはサユーンという町の近くにあります。ところがこのサユーンへはバスで行くのがなかなか面倒で、パーミッションを取ったり、パーミッションを持っていてもバス会社がバスのチケットを売ってくれなかったりするので、思い切って飛行機で、行くことにしました。
サナアからサユーンはずっと内陸で、海も湖も、川すらもほとんどない乾燥した台地の上を飛ぶことになります。 

ところが、14日の夜中にアディスアベバで100ドル貸していた友人が到着して同じ部屋に入り、一晩中話し込んでしまいました。翌15日、予定通り、空港に到着、チェックイン、そして飛行機に乗ったまではよかったのですが、前夜にまったく寝ていなかったので飛行機の中でぐっすり…そして目が覚めると…

「なんで、どうして?なに、なに、なに、何が起こった?何で海の上を飛んでるの~!?」

内陸を通るはずの飛行機が起きてみるとなんとなぜか海の上を…ハイジャック?それとも間違えた便に乗ってしまったのか?これからどこにこの飛行機は向かっているんだ?

わけがわかりません。とにかく一人でパニクって、周囲を見回してみたのですが、誰一人あわてる様子もありません。

「この分だとハイジャックの線は消えたかな?」
「と、いうことはやっぱり乗り間違い?どうしようこれがもし国際線だったりなんかしたら…」

ふと上を見ると画面にな、な、な、なんと飛行経路が出ているではありませんか?
よく目を凝らしてみると…

「あ゛~寝過ごした~」

なんで、マジで?こんなことあるの? 飛行経路はサユーンを通り越して、沿岸沿いの町Alg…なんとか、という町まで来ていました。
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「やばい…」
胃がきりきりと痛んできます。

これからどこに行くんだろう???

聞くのも怖かったのですが、勇気を出して、隣に座っているお兄さんに自分のボーディングパスを見せて恐る恐る聞いてみると。

「サユーンにいきたいんですけど…」

「何でさっき降りなかったんだ?」
…と言う答えが返ってきたらどうしようと思っていたのですが、

「次だよ。」
へっ??? 次?

そう、この飛行機ちょっと変わっていて、サユーンという町に行くのにサユーンを一回通り越して、別の町に着陸、それからまた同じようなところを飛んでサユーンに帰るというわけのわからない航路を飛んでいたのです。ホント、もう、経由地はチケットを買う時に教えてください。って感じでした。おかげで寿命が7年縮まりました。

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とにかくそんなこんなで、もう一度飛行機は飛んで、サユーンに到着、まったくサユーンの情報がなかったので、歩いていける距離なのにタクシーに乗ってしまったり、ホテル探しに苦労したりしましたが、何とか落ち着くことができました。

その到着した日の夕方と、その翌日、シバームを見学してきました。10年あこがれた砂漠の摩天楼。実際シバーム自体はこんなのが
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シバーム自体は本当にこれが何百年も前に立てられたのかと思うと空恐ろしいというか、畏敬の念に駆られるというか、とにかくすごいなの一言に尽きるのですが、実はシバームの周りに結構町ができていて、砂漠に突然現れるという、蜃気楼的で幻のようないでたちを期待していたのでちょっとがっかりでした。札幌の時計台のようながっかりです。

まあ、でも中を散策して結構楽しめました。シバームは今でも多くの人が住んでいて、生活臭のあるなんか暖かい感じすらしました。さらにこういった観光名所で、世界遺産というのにまったくお金を取らないところも興ざめしなくてよかったです。総合的に見てやっぱり10年あこがれていただけのことはあるなと思ったシバームでした。

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今日はそのシバームのある町、サユーンからムカッラに来たのですが、これまた一騒動あって、大変でした。
 
イエメン国内の移動は特に陸路での移動の際はツーリストポリスからパーミッションを取らなければならないことがしばしばあります。

このパーミッション自体は結構簡単に取れるので、私自身、今回の旅程を全部書いて、ツーリストポリスに持っていって、パーミッションをとってきました。だからサユーンからムカッラの移動もなんら問題はないと思っていたのですが・・・

朝5時30分。乗り合いタクシーの発着場に到着。タクシーの運転手がパーミッションを確認。私はサナアでもらったパーミッションを差し出しました。すると、彼はこれではだめだと言い出します。それもすべてアラビア語。さっぱりわかりません。しかし、幸運にもそこに居合わせた人で、英語の堪能な人がいて、私のパーミッションを見ると、そのパーミッションはバスと飛行機用なので、タクシーがかかれていないからだめだというらしいのです。

あまりにもばかげてます。バスも乗り合いタクシーもなんら変わりありません。ともすれば乗り合いタクシーのことをバスと呼ぶ国だってあるくらいなのに。そんなどうでもいいことのために乗車拒否されて、サユーンのツーリストポリスに行ってもまだあいてないし、大体パーミッション自体アラビア語しか書いてないので、持っている本人も何がパーミットされているのかさっぱりわからないのも問題。

とにかく何度もその英語を介する人を挟んでドライバーとツーリストポリスを往復して、どうにかポリスをたたき起こして、パーミッションをもらってタクシーに乗せてもらうことに。人によってはサユーン、ムカッラ間はパーミッションなどなくてもいけるというので私はどうも神経質なドライバーにあたってしまったようでした。

とにかくようやくムカッラ到着。しかし、ムカッラからソコトラ島に飛ぶ飛行機は朝7時発、空港には6時までにいかなきゃならないのに、空港までは車で30分もかかり、その上朝はタクシーもバスもなし、ホテルでタクシーを呼んでもらって法外な値段を払うよりほかにないようです。

ああ、自転車があれば楽なのに…バックパッカーって、ある意味自転車よりつらいかも…と思った一日でした。
by fuji_akiyuki | 2006-05-18 01:42 | イエメン
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