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後輩と再会…できず!?@カイロ(エジプト)

スペインに住んでいる大学時代の後輩とカイロで会う約束をしました。

私の泊まっているホテルは日本人のバックパッカーには有名なサファリホテル。しかし、サファリホテルは安宿で、一般にはあまり知られていないホテルです。後輩はガイドブックも持たず、サファリホテルは調べたけど、見つからないというので、彼が来る日に空港まで迎えに行くことになりました。

到着はイベリア航空でマドリッドから。22時40分の予定。前日にカイロインした私は、その日のうちに空港スタッフにどのターミナルに着くのか調べておきました。

カイロの空港は第Iターミナルと、第IIターミナルに分かれていて、
国際線は第Iターミナル、国内線が第IIターミナル。

なるほど、単純明解。
簡単な仕組みなので、当日は第Iターミナルを目指せばいいわけです。

30分くらいで着くだろうと踏んではいたのですが、余裕を持って9時ごろ空港行きのバスを捕まえようと思っていました。が、ちょっといろいろあって結局10時頃空港行きのバスを捕まえて、カイロの町を出発しました。

物事が悪いほうに転がるときは、ちょっとしたことが重なって重なって悪いほうへ悪いほうへといくようです。このちょっとした遅刻とか、上に書いたガセネタとか、捕まえたバスとかが原因となって結局彼と会うことができませんでした。

バスは予想に反して、あっちに寄ったり、こっちに寄ったり。前日に走った様に真っ直ぐではなくくねくねと曲がりながら結局1時間以上かけてようやく空港に到着。しかし、空港の第Iターミナルには後輩の影もなく、出迎えの人もまばらで、あまりこれから飛行機が到着するという様子はありません。

時間はすでに11時20分、後輩の便は定刻どおりならもうとっくに到着しているはずです。ここで待ってなかったらどこにいるのかさっぱりわかりません。空港には到着予定便の状況を表示している画面があります。どの便が到着して、どの便がまだ到着してないのか、そして、到着していない便の到着予定時刻などなど…。

その画面にはもうとっくに到着したはずの後輩の乗る便はまったくありません。多分もう画面の上にいってしまったのだろうと考えれば当然で、画面の一番上の便がすでに11時台。

困りました。画面には確かに第Iターミナル、第IIターミナルに到着する、または到着した便の状況が映し出されています。第IIについたのかなと思っても、確かに第IIターミナルには国内からの便しか画面に出ていないし、第Iターミナルは国際線だけ…。

私が遅れたからタクシーか何かでもう町に出てしまったのでは?

もうこれしか考えようがありません。というわけで、あながちもうホテルを探し当てて待ってるかもしれないし、バスが終わらないうちにさっさとかえれば会えるだろうと思って空港ターミナルを後にしました。

しかし、やっぱり宿に帰っても後輩の姿はありませんでした。そして宿に長く泊まっている人に調べてもらうと…。

 「イベリア航空は第2ターミナルだよ」
  
??? えっ なんで?

で、ここで紆余曲折あるのですが、いろいろ考えた末わかったことは、実は最初に聞いた情報がまったくのガセネタで、カイロの空港は第3ターミナルまであるそうで、そのすべてに国際線が発着しています。

そして、第1ターミナルには国際線と国内線のターミナルが隣接していて、空港の画面にはその第1ターミナル内の情報しか表示されてなく、しかも国際線を第Iターミナル。国内線を第Ⅱターミナルと区別していたのです。しかもターミナルには全くインフォメーションのようなところがありませんでした。仕方ないので聞くのはそこら辺にいる空港スタッフらしき人。彼らも何もわかってないのに適当に答えてくれるので、全くよそ者の私には全く状況がわからなかったわけです。

この文では一応1,2、Ⅰ,Ⅱのように分けたのですが、実際にはこんな違いもなく、私は最初に聞いた空港スタッフらしき人のガセネタを空港にある画面を裏づけに信じ込み、国際線は必ず第Iターミナルにとまると思い込んでいたのでした。

このころ後輩は第2ターミナルに到着していたそうです。

会えなかったら会えなかったで勝手に観光して帰るだろうと思ってあきらめていたら、次の日、彼が何とかサファリホテルを探し当ててお昼ごろに再会することができました。

それにしても発展しているようで、どうもうまくシステムの機能しないエジプトを感じる今日この頃です。

たとえば、博物館は、入ろうとするとまずチケットを買わされます。チケット売り場から中庭を通ると、今度はチケット切りがいて改札をします。そして、4,5段の階段を上った先にセキュリティーがいて荷物をチェック。そこでカメラがあると、撮影禁止だからセーフティーボックスに預けるように言われます。

ここまではまともなのですが、そのセーフティーボックスはなんと、改札を出て中庭を横切った先にあるチケット売り場まで戻らなければなりません。初めてくる人はそんなことはみんな知らないし、ほとんどの人が初めてだろうから、みんなセキュリティーまでいってチケット売り場まで戻っています。

こんなことがきっと何十年と続いているのに、チケット売り場に撮影禁止で、カメラを置いていくようにという注意はないし、セキュリティーのところにセーフティーボックスを設置するということもありません。

こんなことが結構しょっちゅうで、なんかエジプトって?と感じさせられることが多々あるなあ、と思う今日この頃です。
by fuji_akiyuki | 2006-05-30 14:35 | エジプト
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