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NOと言えないドイツ人。クリ坊

今日はこの間チラッと出てきた巻き込まれ系、事なかれ主義のクリ坊について書きます。

彼は23歳。カトマンズからダッカに飛んできたどこにでも居る普通のパッカーでした。
 
 普通のパッカーがとまるにはちょっと高いダッカの宿でしたが、なんとも彼がバングラディッシュのビザを取る際に宿の予約が必要だということで、ちょっと高めだけど、ネットで予約のできる宿ということで、その宿に来たのだそうです。

 クリ坊としてはそこに一泊して、すぐ町の中心の安宿に移動する予定だったそうですが、そこはNOと言えない彼。宿のスタッフの青年の家に誘ってみると
「うーん、じゃ、行ってみる」
みたいな感じで、クリ坊も田舎ツアーに拉致されてしまったのでした。

 そして、翌朝、多分クリ坊の予定では宿を変えるはずの日。私とMさんとクリ坊は宿のスタッフのディボックという青年の実家に遊びに行くことになったのです。

 
 バスを降りて、ディボックの実家に向かうリクシャーを降りるとき、はじめ
「50タカ」
といっていたリクシャーの運転手に50タカを渡すと今度は
「60タカ」と言い出しました。
 そのとき、前回も書いたようにバスターミナルまで、タクシーだったり、ディボックがタクシー代もバス代もまったく交渉しようとしないことにちょっとずつ腹を立てていた私とMさんは、ひと悶着あろうが絶対に払うもんかという態度をとり、早々にその場を立ち去ろうとしたのですが、クリ坊がついてきません。
 後ろを見ると事なかれ主義のクリ坊がしぶしぶ不足の10タカを払っているところでした。

 そのころから、ああ、この人はいやと言えないんだなぁ、という印象を持ちました。

 どこもそうですが、村に行くとたいてい外人が珍しいせいか、大概、村中引き回しの刑にあって、根掘り葉掘り質問が飛んできます。
 その村でも矢継ぎ早に質問が飛んでくるのですが、もうわけのわからない質問やちょっと個人的な質問、答えるとややこしくなりそうな質問に対してはわたしとMさんはあまり取り合わないようにしていたのですが、クリ坊は一生懸命答えようとするので、質問はすべてクリ坊に集中し始め、私とMさんはクリ坊を陰で、外務省残務処理班とひそかに呼んでいました。

 村の滞在も1泊の予定だったのが、なぜか2泊になり、ダッカに帰って、夕飯を食べに行ったときもクリ坊はベジタブルカレーを頼んだのに出てきたのはどう見てもカレーとはまったく違う食べ物、しかも激辛。
しかし、彼は笑って、
「これカレーじゃないよね。しかも辛すぎて食べられない」
というだけで、起こって店に抗議したのは結局私とMさんでした。

 翌日。
 わたしとMさんはオールドダッカに遊びに行くつもりで、町に出ようとしていたのですが、クリ坊はクリ坊で郵便物を出すために大きなダンボールを抱えて、町へ、郵便局に行ったら一緒にオールドダッカでも歩こうってことになりました。
荷物が大きいためにクリ坊もちで、タクシーで行くことになりました。ラッキーです。

 ところが、その日、土曜日で、散々探した挙句郵便局は休み。大きな荷物を抱えたまま町を歩くわけにも行かず、クリ坊はほとほと困り果てていたのですが、とりあえず食事でもしようと歩いていると旅行代理店に前ANAの看板が・・・
わたしとMさんが
「あーANAがある」
なんて話をしていると何を勘違いしたのか、クリ坊、そこに日本人でも居ると思ったらしく、
「きっとここなら荷物預かってくれるよね。」
といって、いきなりその旅行代理店に駆け込む始末。

 もう絶対無理だよ。なんて思っていると案の定
「だめだめ、そんなことはしないよ。」
とにべもなく断れてしまいました。

 しかし、そのときに奥から偉そうなおじさんが出てきて、
「何かあったのか?」
 見たいに声をかけてきました。そのおじさん、大の日本贔屓らしく、日本人の私とMさんをみるなり声をかけてきたようでしたが、そのおじさんのおかげで、何とか明日まで、荷物を預かってもらう約束をしてもらいました。
 さらにそのおじさんがお勧めレストランの場所も教えてくれたのですが、よく説明がわからず、困っている私たちを見て、そのレストランのスタッフを電話で呼びつけて連れて行くように行ってくれました。

 で、レストランのスタッフについて歩いているときにダッカで働いているという日本人に呼び止められて、これから行くレストランはバカっ高いと教えられ、その日本人の勧めで、近くのローカルレストランに一緒に行くことになりました。

 このあたり、クリ坊には日本語の会話が多いため彼にとってはよくわからずことが進み、いつの間にかレストランに連行されていることになっていたようです。

 お昼の後、スーパーマーケットに連れて行ってもらい、最後に大きなショッピングモールに行くオートリクシャーを捕まえてくれて、その日本人とは別れました。

 しかし、そのオートリクシャーも怠慢で、ぜんぜんショッピングモールから遠いところで、私たちを下ろしてしまいました。
  そこで、地元の人に道を聞いたのですが、用事が済んでもしつこく話しかけてくる人だったので、私とMさんはいつもどおり適当にあしらっていたのですが、また、まともに対応してしまうクリ坊。結局ショッピングモールまでついてこられて、お金をねだられてました。

 翌日。私たちと一緒に居ることに懲りたのか、突如宿をチェックアウトすると言い出したのですが、今度は宿の支払いで、ディボックの実家に行って、泊まっていなかった2泊分も払えといわれたらしく、私たちのところに来て、
「田舎に行ってたときも同じ位するんだね。」
と、よくわけのわからない言い方で、私たちに助けを求めてきました。

 お前自分でそんなのちゃんと解決しろよー

 と思いながら私とMさんが抗議をして、何とかその分の宿代はなしにしてもらい、彼はどこぞへと消えていってしまったのでした。

 クリ坊、今どこで何してるのかな?
by fuji_akiyuki | 2007-02-21 16:23 | インド2
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