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多くを失ったような気がします。

なんだか大変なことになりながらもどうにかチトラール到着です。
はぁ。とにかく疲れた。

書きたいことはいっぱいあって困るので、小さく題をつけて書いていこうと思います。ちょっと長いです。

●ネット

まずこの劣悪なネット事情から説明します。
それにしてもパキスタン。ネット事情が悪い。とにかく悪い。悪すぎます。まずこのミクシー、せっかく絵文字が書けるようになったというのに、パキスタンで絵文字のところをクリックするとなぜかトップのページに戻ってしまいます。だから絵文字、使えません。
しかも、一回そのミスを犯すと、当然のことながらそれまで書いていたものもすべてパーです。

ブログ。ログインできません。ログインしようとすると必ずといっていいほど、Cannot・・・っていうページが出てきます。
更新できないし、コメントに返事もできません。

ホットメール
昨日はサインインできたのに、今日はなぜかできません。
しかも昨日入った時点で、4月9日から後のメールがすべて消えてました。いったいどういう事でしょう。
今日はそんなこともあって、ホットメールのパスワードを帰るつもりだったのですが、サインインできません。
しかもサインインしようとするとエラーが出て、これは不正プログラムだとか文句を言われて、IEがダウンします。
返事しなきゃと思っていたメールもあったはずだし、もしかして読んでないメールもあったかもしれません。
返事期待して書いたのに全然帰ってこないというか違いましたらもう一度お願いします。すみません。

そして遅い。ものすごく遅い。どのくらい遅いかというと1ページ開く間にインスタントラーメンを作って、食べおわるくらい遅いです。本気で。10分くらいかかります。

え、10分でインスタントラーメンを作って食べ終わるのは速すぎですか? そんなもんですよね。

あんまり時間がかかるから、他のページを開いてみてようかなって思うとこれまた時間がかかり、しかも何ページも同時に開こうとするとただでさえ遅いのが、さらに遅くなるようで、結局逆効果。
こういう時はページが降りてくるまでスパイダーソリティアでもやって時間をつぶそうかなって思うと、

・・・無い・・・

なんで。え、98? なんで今更ウィンドウズ98を使ってるのよ。
パキスタンのネット屋さんってわざとスペックの低いコンピュータ使ってません?
昨今、98なんて見ません。他の国じゃ。何か世界から切り離されてるような気がします。その辺、アフリカに似てるんですよね。

しかも、ダイヤルアップで通信切れまくり。今も掛け直してます。ページが降りてくるのが遅すぎるので、コネクトしてるのかどうかわかるまで、15分以上かかります。

ああ、もう。


●食事

次に食事について書きます。このところ、かなりおいしい物を食べています。
食事に関してはパキスタン。かなりいいです。
と、言っても私が好んで食べているのアフガン料理らしいのですが。

カライーとか、カラヒーと呼ばれるそうです。
これ、かなりいけます。
カライーとは名ばかりで、たいして辛くはありません。
これを注文すると、たいてい唐辛子をいれるか、って聞かれるのですが、入れたところで辛くありません。

どんなものかというと、浅いボールのような、お皿のような、鉄板の上で、トマトと玉ねぎ、牛かマトンか鶏肉を大量の油でいためます。それにちょっとしたスパイスが入っているようですが、詳細は不明です。

これをナンで食べるのですが、これがうまい。
鉄板ごと出てくるからジュウジュウいってて見た目も香りも食欲を誘うし、食べれば濃厚な味で、ナンとよくあいます。
最近ではカラヒーの鉄板を見ただけで食指が動き出すありさまです。ちょっとした中毒かも。

パキスタンでも、アフガンよりにしか無いと聞くのですが、確かにラホールでは見当たらなかったくらいで、他の街ではどこにでもあったのでぜひパキスタンに来た際はお試しあれ。

他のパキスタン料理は大抵大きななべに入ったカレーで、何種類かなべがあって、インドより辛いというだけで、あまり食欲をそそられません。

私は、ある小さな町、ペシャワールを出て最初の投宿地の、たった一軒のレストランで、そのパキスタンのカレーが法外な値段で売られていて、絶対そこで食事するものか、と、意地になって探して、カライーの小さな屋台というかそれだけを売ってる露店を見つけてからずうっとカライーの虜です。

その他、串に肉をさして焼いた、ティカとかいう焼き肉もおいしいです。見た目焼き鳥みたいですが、肉は牛みたいです。
これは1本がやすので、4、5本頼んで、やっぱりナンと食べます。
イランにも同じような食事があったのですが、パキスタンのそれはスパイスが効いていて、イランの物よりおいしいです。

そして、もう一つ私がアディクテットになってしまった物はマンゴージュースです。
暑いときに、コーラより全然栄養価も高くて健康によさそうなマンゴーのジュース。マンゴー、牛乳、砂糖、氷をミキサーでかき混ぜただけのもですが、氷が効いているとこれが冷たくておいしいです。
一日にいったい何杯飲んだことか。


●石を投げるくそガキ供。

私は自転車に乗っている人に向かって石を投げる奴のことは人間としてみないことにしています。
ここにもいました。
ペシャワールを出て、チトラールに向かって田舎に行けば行くほどガキがむかつきます。
大声だして、ついてくるわ、自転車引っ張るわ、石投げるわ。
一回捕まえて殴り飛ばしてやりたいと思います。
子どもだろうとなんだろうと石を投げてくる奴は容赦しません。だって、子どもだろうと何だろうと石を投げる奴は人間と見てませんから。

それにしても腹が立ちます。特に峠の上り。こっちが遅いことをいいことに、そんなくそガキ供を追い払うのにエネルギーを使うのも腹立たしいです。蝿みたいにたかるな。

しかも上の方に行くにしたがい、とうとう出てきました。

「1ルピー、1ルピー」
まったく持って、アフリカ人です。アフリカを思い出しました。

これ以上書くと腹が立ってくるので止めます。



●温泉街ディール


ペシャワールからここ、チトラールに来るまでに2つの峠を越えます。そして、2つめの峠は3118mもあって、大変な大峠なのですが、その大きな峠の前にディールという町があります。ディルかも知れません。Dirと書きます。

で、この町がなかなか雰囲気のいい町なのです。
川沿いに谷を上っていくと、だんだん川も中流から上流の雰囲気になってきます。川幅も狭くなり、滝があったり、流れも激しく、急流になります。急流沿いできた街が、ディールです。

メインの街道沿いにホテル、レストラン、商店が建ち並び、その建物を一個谷側に飛び越えれば急流が走っています。
川の流れる音が絶えず聞こえて、なんかいつも湿った感じです。まさに、というような、ひなびた温泉街を思い浮かべる雰囲気です。つい、浴衣で歩きたくなるような。そんな町なのですが、肝心の温泉が・・・無い!!

ああ、やっぱり日本っていいなって思います。絶対こんなところには温泉が有るし、あったかいお湯に浸かるのは至福の時。何でそういう文化がないんですかね。

絶対日本人だったら温泉掘ってるところですが、ところで、パキスタンで温泉があってもどうやってはいるんでしょうね。単パンだって倦厭されているのに。特に女性。女湯なら大丈夫なのかな。

でも、ディール。温泉が無いのはとても残念ですが、町としては好きでした。なんか峠の前の最後の宿場町みたいで、マンゴージュースもあった(峠を越えるまでここが最後)し、カライーもおいしかったし、串を初めて挑戦して、うまいと思ったのもこの町でした。
勢いで、2泊してしまおうかと迷うほどでした。

お通り掛かりの際はぜひ一泊。といった感じの町です。


●峠。上り。

こんなにストイックな走りは久しぶりでした。いや。年取ったのかな。とにかく大変でした。

ディールから峠のてっぺんまで30kmなのですが、何しろこの30kmで、1日がほとんど終わってしまいました。たったの30kmですよ。そのくらいハードでした。

どのくらいハードかというと、たったの30kmで一日がほとんど終わってしまうくらいハードでした。ってこれは書いたか。

だから、七転八倒して、四苦八苦して、悪戦苦闘して、日記に四字熟語を使ってしまうくらいハードでした。


10km毎に休憩を入れようかなんて始めは考えていたのですが、そんなもんじゃありませんでした。勾配がきつくて、1km走るのも大変です。最初っから4kmで休憩でした。
だんだん道も怪しくなって、とうとう舗装路じゃなくなってしまいます。ダートで急勾配。装備はかなり重装備だし、しかもこのところの運動不足でかなり厳しい峠道になりました。

こんなに峠って大変だったっけかな。と何度も思いながら、でも1kmが遠くて仕方なくて、30kmが途方もなく気が遠くなる距離でした。年か。

それでもどうにか18kmくらいやっつけたときのことでした。後10kmちょっと。そう思って、休憩を取って、よし、がんばっていくかと走りはじめたのですが。
だめだ。足が動かない。
ゲゲ、腹減った。
ヤバイです。

ハンガーノックだ。

ハンガーノックとはお腹が空いて動けなくなる現象のことです。
これが、結構気づかないうちにお腹が空いていて、いきなり、全然力が出なくなります。何か食べないと直りません。でも何も持ってませんでした。しかも全然周りにはレストランはもちろん、商店も露天もありません。と、言うか、人っ子一人いない。

でも先の方になんか人工物らしき建物は立っています。

で、行ってみました。

工事現場でした。トンネルを掘っているようでした。その詰め所あたり。かなりねらい目です。何か食べ物が有るかもしれません。と、餓えた獣のようになった私は食べ物を求めて人の居そうなところを目指してがんばって漕いだわけです。

近づくとさらに、工事現場に行く道と本線の分岐にお店らしき物が。やった。しめた。ハンガーノックも何のその、そこまで走ってやるぞと元気が出てきました。

ところがどっこい、そうは問屋が卸しません。ってなかんじで、峠道は山に沿って曲がっています。見えてきたお店らしき物は一つ向こうの尾根をトラバースする途中、そして、私はその尾根を回る道に行くために一つ谷を越えなければなりません。
その谷、川になってました。道が切れて川、しかも結構深い。せっかく見えた店の前で、ずぶ濡れにならないとそこまでいけません。

ああ、何でパキスタンの道って、こうなんだろう。と内心嘆きながら、渡渉しました。しかも向こうの店で手に入った食べ物はビスケットのみ。

これじゃあ、元気でないよ。

と思っているとおもむろに店の奥で弁当を広げる男3人。

やった。もらえる。

しかし、こういう時に限って、なかなか誘いの声がかかりません、といって、自分からくれって言うのもなかなか気が引けて、ただただ、物欲しそうな目でじっと見詰めていること5分。
とうとう、お誘いが。

「食べる?」

「絶対食べる!!」

餓えた私は1も2もなく飛びついて、弁当の半分くらいを平らげてしまいました。
ごめんなさい、でも助かりました。

お弁当を平らげて、ちょっと走るとまた、詰め所みたいなところがありました。そこに居た人がこっちに来いと呼ぶので、お茶くらいごちそうしてくれるのかと下心丸出しで、ひょいひょい行ってみたけど、全然その気配がありません。

なんだ、何もくれないのか、と思って、早々にそこを引き上げようとしたら、なんと、変なところに自転車を置いてしまったせいか、バーテープ(ハンドルの握りに巻くテープこの間新しくしたばっかり)に傷がついて、超ショックでした。うーん。邪な気持ちをもっていつもは呼ばれたっていかないのに出てくるであろうチャイにつられた自分が情けなくなってきました。

ようやく元気になってもやっぱりまだ、10kmは残っていました。まだまだ気が遠いです。

しかもだんだん寒くなってきます。所々雪渓も見え始めました。

たまに道が雪渓で覆われていて、そこを雪かきをしたであろう個所も出てきました。両側5mの雪の壁、いや、4mくらいかもしれないけど。で、下は川。道じゃなくて川。

もう、嫌になってくる。

何でパキスタンは道じゃなくて川を走らなきゃならないの。

川もかなり深いところもあって、自転車に乗ってても足首くらいまで浸かるような川を走らなきゃならなかったり。しかも寒い。
どのくらい寒いかっていうと鼻水が出てきて、氷柱になりそうなくらい寒い。本当は氷柱にはなってないのですが。
そんな寒いところを足を雪解けの氷水につけて自転車をこがなきゃならかったり、時には押したり。とにかく精神的、体力的にもかなり限界に近づいてきました。精も根もアドレナリンも尽き果てて、も今日は峠越えられないかな、って思った頃、これまた、気の遠くなるような高さに峠の一番上が見えてきました。

見えたって、そう簡単に辿り着けるわけじゃありませんが、とにかくゴールが見えるとちょっとは元気になるのがふしぎで、その最後の元気でどうにか、後4つ曲がったら峠というところまで来て、雨が降り出しました。

もう、本当に踏んだり蹴ったりでした、この寒さで雨に打たれるなんてとてもじゃ無いけど我慢できないと思ったところで、これまた幸運にチャイ屋が。

そこで、しばらく休むと雨も上がり、最後の4つ曲がって、3118mにTシャツで立つことができました。

ああ、寒かった。


●峠。下り。

下りは本当に寒いので、今度こそと思って、長袖を着て、ウィンドブレイカーをはおり、軍手をして、完全防寒で下ること200mいきなり笑いそうになりました。そしてパキスタンはよく崖から車が落ちると聞きますが、崖から落ちたくなる気持ちが分かりました。

なんと、峠のこっち側、道がくねくね曲がって、上から見ると下の道が幾重にも重なってみえています。いわゆるつづら折れです。確かにこんなのまじめに道をたどっていくよりこのままここから落ちた方が速い気がします。

え、もちろん速い気がするだけで落ちたら大変なことになりますが。

いったい何回折れているのか数えたくなってきたので、数えながら下ってみました。
折れること折れること、20回。ソフトクリームの4巻きだ、5巻きだなんて比べ物になりません。20回もくねくねされたら目が回ってきます。
と、おもったら、甘かったです。斜面の方向を変えて、さらに8回、また別の方向で、4回など、結局42回くらいくねくねしました。

こちら側から上らなくてよかったと本気で思いました。

そして、最後に、目の前にまた、水溜まりが見えてきて、一回停止、その時にはあったはずのサイクルメーターが水溜まりをボショボショやって、出てきてちょっとした時にはなくなっていました。
なくなったと気がついたところから、水溜まりの前で、サイクルメーターを確認したところまで、何度も探したのに見つかりません。
きっと、水溜まりを渡渉した時に落としたのでしょう、そして、サイクルメーターは流されてしまったことでしょう。

ああ、なんかパキスタンではいろんな大切な物をなくします。なんか相性が悪いのかもしれません。

乗ったバスのフロントガラスは割れるし、警察の銃のそこで頭は打つし、警察の車からは落とされるし、交通事故に遭って、ハンドルはもげるし、変なおじさんの相手はさせられるし、体中のアドレナリンは使い果たすし、子どもには石投げられるし、サイクルメーターがなくて、もう距離もスピードもわからなくなっちゃったし。
次はいったい何をなくすんでしょう。

明日。カラシバレーってところに行ってみようかと思っています。からし族が住んでいて、からしワインとかいう地酒がのめるそうです。楽しみです。

大変長らくお付き合いいただきありがとうございました。
by fuji_akiyuki | 2007-05-31 21:26 | パキスタン2
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