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チップ

まだ、バンコクにいます。
 もう結構おなかいっぱいバンコクを楽しんだつもりなのですが、中国ビザがおりずに足止めを食らっています。
 8日にできると言われて行ってみたら、12日になってしまったので、明日、ビザを受け取れる予定なんですが・・・・ま、あくまで予定ですが。

 それにしてもバンコク、やっぱり細かくいけてません。

 バンコクといえば渋滞。と言うくらいバンコクは渋滞の多い町です。車が多いから結構道路を渡るのが大変です。でも、サイアムとか、町のほうでは歩道橋が整備されていて、どこでも渡れるようにはなっています。でも・・・
 渡った先で、左に下りたいのに右にしか階段がついてない。
 毎回、左に下りたいと思うところだから、多分左に降りたいと思う人も多いはずだと思うところで左に階段がついていないのはやっぱりよく考えないで作ったせいじゃないかと思われます。
 結構そんなことがあったり、サイアムセンターとサイアムディスカバリーが4階でしか通じてないとか。

 それとどうしてもやめてほしいのが、フードコートのクーポン制。
 普通にご飯を食べるのにクーポンを買わなければならず、しかもあまったら払い戻さなければならないという2度手間、3度手間のシステム。
 しかもクーポンはその日限りの有効期限だからたくさん購入しておいて後で使うなんてこともできません。
 食べたいものがいくらするのか。大体見当をつけてクーポンを買って、食べてる間に何か飲みたくなっても5バーツ分のクーポンが足りなくて買えない。いつもとちょっと違うものを食べようとしたらつけた見当とは大幅に値段が違っていたり。そうならないためにクーポンの購入前に値段を調べにいかなきゃならなかったり。
 5バーツ、10バーツのクーポンがあまって払い戻ししようとしたらカウンターに長蛇の列。

 本当にクーポン制。やめてほしいです。便利なようで、逆に不便。



ところで、この間、ちょっと高めのレストランに入ってみました。


 カツどんを食べて、とてもおいしかったのですが、メニューにあった値段とは大幅に違う額を請求されました。ちょっとびっくり仰天してレシートを見てみると。

 S.C.           10%
 VAT            7%

S.C.はサービスチャージ。VATは多分付加価値税。とかいうものでしょう。でもその二つで17パーセントも余計に取られるわけです。

 だいたい、ちょっとしたレストランなんかだとこういうことが往々にしてあるわけで、それなりに私も10パーセントくらいは覚悟していたのですが。

 これって、軽く詐欺られてる感覚ですよね。だって、17パーセントですよ。買った代金のほぼ5分の1.メニューを見てああ、これとこれで大体いくらだなって見当をつけて注文したのに、突然支払いの段階になって17%も上乗せされるわけです。
 こんなのほぼ、詐欺ですよね。
そんなんだったら、もともとメニューの段階で税込価格を表示しておけばいいのに。一体何のための価格なんでしょうかね。

 と、店先で怒ってみてもとられるものはとられるので、とりあえずレシートをじっくりにらんで悔し紛れに分析するくらいしかできることはないのですが・・・


 そこで、VATとは、よくわからない税システムなので、なんとも文句のつけようがない感じですが、サービスチャージ・・・・?

 サービスチャージっていうのは、商品の代価とは別に払う、要するにチップなわけですよね。

 強制的に払うチップって・・・

 よく海外旅行をするとき、チップの制度になれていない日本人はどのくらいチップを置けばいいのかで悩みますよね。私もたまに『チップってどのくらい払えばいいんですかね』なんて聞かれることもあります。

 結論から言うと、多くの場合払わなくていい。

 と私は思います。

 このちょっといいお店にしても、なかなか注文は取りに来ないし、なかなかお勘定は持ってこないで、海外ではよくあることだし、ひどいほうには入らないとは思うのですが、ちょっとイラっとしていたところにS.C.なるものをつけられて、しかもVATとあわせて17パーセントという高さに、
『いったい何、このサービスチャージって。』とちょっと怒ったのでチップについて考えたわけなんですが。

 まあ、よく考えてみてください。
チップ制なんてどこ吹く風という日本でもサービスという点において、ほかの国に劣るところなんてありませんよね。
 ウェイターやウェイトレスを経験したことのある人なら
『お客さんがよんでることもあるから、暇になってもテーブルをよく見渡してるように』
なんて教えられたりしませんでしたか?

日本でレストランとかに入るとなかなか注文を取りに来ないとか、用事があるときに全然ウェイターウェイトレスが来てくれないってことがなかなか無いように思います。特にフランチャイズとか、チェーン店ではそういう教育が一貫して行われているようでそんなところでイラつくことなんてほとんど無いですよね。

 海外だと、こんなの序の口。ウェイター、ウェイトレスを待つことなんて日常茶飯事。それどころか、注文は間違える、まったく違うものを運んでくる、ついてくるはずのスープが来ない、昨日は乗っていた付けあわせのサラダが今日は無い、勘定は間違える。頼んでも無い、食べても無いものの代金を請求する。つり銭はなかなか出してこない。同じものを頼んでも量がまちまち。フォークやスプーンを持ってこないでいつまでも待たせる。口を拭いたりするような紙が無い。おまけに水をこぼしたり、粗相をしてもまったく謝らない、そして、最後にはそんなどうしようもないお店に限って、図々しくもチップを請求してくる。

 注文の時には注文を復唱し、事あるごとに『少々お待ちください』とか『申し訳ありません』なんていいながらチップも取らずにけなげに働く日本人はすばらしい。
 でも、日本にいればそれが普通。
 そんな日本から来て、どうしてチップをあげようなんて思い当たるのか不思議でしょうがありません。

 そんな日本に住んでいたら、たぶん海外の大雑把なサービスの悪さに腹を立てて、イライラしながらさらにチップを払わなきゃならないなんて気を回していたら、気分が悪くなるばっかりです。

 チップを請求する前に日本を見習え、どれだけ日本では行き届いたサービスをしているのか、そんな日本から来た日本人によくお前はその程度のサービスでチップを請求できるな。恥ずかしくないのか。
 
 と、いつもチップについて考えるとそう思うわけです。

 チップなんて、本当に自分が気分よく食事ができたら、本当にそうしてもらって助かったと思ったときにだけ払うようにしています。ま、滅多にありませんけど。

 国によってはもともと、給料が安くて、チップをあてにするような仕事もあるようで、チップが無ければ給料が安くてその人が生計を立てられないからチップをあげましょうなんていわれることもあるかもしれません。が。そんなの安い給料しか払わない雇用者が悪く、そんなシステムの社会が悪いわけで、レストランで、この値段でこれが食べられるからそこに入るのに、それ以上のサービスを受けてもいないのに形骸的にチップを払うなんておかしな話ですよね。

 ウェイターやウェイトレスは客を席に案内して、注文をとって、料理を持ってきて、食べ終わったら食器を下げて、勘定を持ってきて、釣りを持ってくる、位は当たり前の仕事ですよね。

 タクシーが客を乗せて、目的地まで行く。
 ガイドが観光客を説明しながら案内する。
 
 ま、いってみれば当たり前の話を当たり前にしてもらったら別にチップなんて払わなくてもいいんじゃないかと思うわけです。
 
 それに乗じて、さらに気持ちのよいサービスを受けたときにチップを払えばいいのかなと最近思うようになってきました。

ドアマンとか、ベルボーイとか、ベッドメイクをしてくれるようなホテルには泊まったことが無いので、その辺のチップについてはどうしていいのかわかりませんが。  

 ま、とにかく、強制的にとられるサービスチャージ。チップについて考えなくてもいいという利点もありますが、こんなのでとられるなんて腹が立つと思うときもあるわけです。 

 チップ。たまにあげてもいいと思うこともあります。でもチップ制っていう、制度になるととたんにとんでもない考え方だなって思ってしまうのは日本人だからでしょうか。

 大概の場合には日本のスタンダードから考えてたらチップの取れるようなサービスを受けていないことがほとんどだし、しかも、チップをあげてもいいなと思うほど、気持ちのいい対応をされたときにその対価として、お金を上げるという行為がどうしてもはしたなく、いやらしく思えてしまうのも、日本人だからでしょうか。
by fuji_akiyuki | 2008-05-11 14:03 | タイ3
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