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南京大虐殺。

昨日は全然眠れませんでした。
 なぜなら、







 からだじゅうが・・・







かゆい!!!!!!!!!!!!!


かゆい、かゆい、痒い、粥い。

何をやってもどこもかしこも痒い。痒くて眠れません。


 どうも何かが体を這ってる気がする。感じる。




 南京虫!?



 頭をよぎるあの、赤くて平べったい醜悪な姿態。


 南京虫がいるのか?


「ああ、いたいた、これ、南京虫ですよね。」
「それそれ、あ、ほら、そこにも。」


 隣のベッドでも同じような事件が起きたのか、そんな会話が聞こえてきました。

「やっぱりな南京、いますよね。」とわたし。

 やっぱり同じドミの皆が被害にあっていたようで、いつの間にかドミを出て、いすと冷蔵庫のあるところに皆集まり、南京被害者の会が結束しました。

 そして、南京の被害報告会、ここでは見るも無残に食い蝕まれた足をさらす旅行者たちが雁首そろえて、被害を嘆きあいました。


そして、今後の対策を考える会議が催され、結局現状把握と、可能であれば南京虫の駆除をするためにドミに戻り、どれだけマットレスが南京に侵食されているのかを検証し始めました。

 いるわいるわ、マットの裏側に黒いコロニーみたいなものを作って、卵から成虫までうじゃうじゃ。しかもマットレスの中にまで穴を開けて入り込んでいるらしく、その近辺をたたくと中からわらわらとあわてて南京虫がうじゃうじゃ出てくる様子はなんか、ちょっとしたオカルト映像、ホラー映画のようでした。

あわてて逃げていく南京虫をつまんではつぶし、つまんではつぶし、あるものには殺虫剤を吹きかけて、とにかく殺します。
 南京虫は殺されてるとわれわれから吸い取った血を対外に放出させて絶命します。
 その様子は凄惨でありながら、彼らに苦しめられたわれわれにとっては甘美で、サディスティックな快感を提供し、「ざまあみろ」と言わんばかりに復讐心を燃え滾らせて、残虐で無常な南京大虐殺を繰り返していったのですが・・・・

 次から次へと絶えることなく湧き出してくる南京虫に打つ手は無く、虐殺も南京の生殖能力には追いつかないかのようにただただ虐殺の時間だけが流れ去り、不毛な朝を迎える事態になってしまいました。

被害者の会、5人はこれはダメだと宿のスタッフに被害状況を訴え、対策を講じるように要請するも宿のスタッフは意にも介さず、
「別の部屋に後二つベッドがある」
と、暗に部屋の移動を示唆、しかし、被害者は5人。たりません。

 そこで、われわれは宿を移ることを決心しました。

 サクラゲストハウス、いい宿だったのに。

 まともに南京虫の駆除が出来るまで、ここに戻ることはしばらくできそうにありません。

どこかにクーラーの効いたドミトリーってほかにありませんかね(カオサントラベラーズロッジはさらにひどいとのうわさが流れています)。

 この日記は有効な南京駆除対策を実行しようとしない怠慢なスタッフに対して、「ベッドに南京虫がいるような宿になんてとまりたいわけ無いじゃん」と、多くの旅行者が思っていることを理解してもらうために、サクラ不泊運動を進めて、
「何で客が来なくなったんだろう」

「あ、そうか、ベッドに南京虫が出るからだ。」

「仕方ない、本格的に南京虫を駆除しよう」

というように動いてくれることを期待して書くものである。

 サクラ、気をつけてください、南京が出るといううわさのある間はとまりに行かないほうがいいかもしれません。客足がぱたりと途絶えればきっと対策を講じるでしょう。
by fuji_akiyuki | 2008-07-01 14:54 | タイ4
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