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カオサン観察日記。救われない不毛な住人たち・・・

バンコクは旅人の街です。
世界各国からバックパッカーが集まってカオサン通りはいつもにぎわっているのですが・・・
いろんな人が集まるからにはそれなりに変なやつもいるわけです。
そして、そういうやつに限って、結構カオサンに沈没していたりするわけで、勢い、カオサン通りには変なやつが多くなるわけですが・・・

 いや、今回はかなりそういうのに当たりました。

 ついて早々、車輪の小さな自転車にエンジンのついたようなへんてこなバイクに上半身裸で乗って
『ヒュー』
っていいながら、自転車の子供たちと真剣に遊ぶおじいちゃんを見かけました。
 この人はセントラル(ゲストハウス)に在住で、やっぱりちょっと回りから敬遠されている感じでした。

 この、セントラル、今友人が泊まっているので時々遊びに行くのですが、ちょっと変わった面々が多くてなかなかに興味深いところです。
 で、泊まっている友人もやっぱり同宿の黒人に押し入られそうになったりといろいろ大変な修羅場も潜り抜けているようです。
 昨夜も遊びに行って、いつもはそんなセントラルなので、長居はせずにすぐにどこかに行くのが常だったのですが、昨日は魔が差してというか、なぜかフロント(実際どこがフロントなのかよく分からないのですが宿の入り口付近)のベンチで、トランプを出して遊んでいました。

 すると怪しい笑みを浮かべ、ちょっと魔女をほうふつさせる白人のおばさん(なかなかに美人なのですが、実はおばあちゃんと言ったほうがいいかもしれないくらい年をとっているのではないかと思われる)が近づいてきて、
『私に貸して、ひとつ手品をしてあげる』
 ちょっとろれつも回ってなくて、ちょっとふらふらして、動きも奇妙手つきもちょっとおぼつかない。これが魔女でなければキマッっている(マリファナか何かで気持ちがよくなっている状態)としか思えないので、大丈夫かなと思っていたのですが、マジックは非常に鮮やか。
 あんまりお近づきになりたくないような雰囲気ではあるのですが、実際魔女だったのかもしれません。

 このあたりはまだ害が無かったのですが。

 実は、昨日、宿を変えました。

 なぜなら、変な外人に怒鳴り散らされたからです。

 今回、全然宿がうまくいきません。

 サクラは南京虫の大発生で、PCゲストハウスと言う、ちょっとディープな宿に鞍替えしたのですが、おとといの夜のことでした。

前出のセントラルにお住まいの友人とごくごく静かに話をしていたのです。
 緑のタンクトップで、長く伸ばしたブロンドの髪をドレッドにして、頭の上でまとめた白人のおじいさんが突然何かをわめき散らしながらすごい形相で歩いてきます。

 全く心当たりの無い私たちはただ呆然と彼がどこに向かって叫んでるのか、いったいどこに向かおうとしているのかを目で追っていると、どんどん近づいてきます。

 全く何が気に障ったのか全然分かりませんが、どうも私たちに文句があったようです。
 私たちのところまで来て止まったのです。硬く握った握りこぶしを振り上げて。
 本当に殴られるかと思って怖かったです。そして、きたときと同様突然去っていきました。

 意味不明。
  

 そんな突然切れて怒鳴り散らしながらやってきては殴られるのではたまったものではありません。きっと気が狂ってるのでしょうが、こんな住人のいる宿はとっとと出るに限ります。

 と、思って、その夜も場所を変えようということで、マック(マクドナルド。関西風にいうとマクド)に移動しました。

 ここでも驚くべき光景が・・・・

 白人の女の子が3人、いきなりビールを持って入ってきて、一人がセットを頼んで、二人はハンバーガーをひとつ注文して、ひとしきりしゃべって、しっかりビールを飲み干して出て行きました。
 
 どこの国の人かは知りません。でもその国ではビールを持ち込んで酒盛りをしてもいいマックがあるのでしょうか?それが許されるならそれはそれですばらしいですけどね。

 さすがは先進国のお嬢様だけあって、ちゃんと後片付けもしっかりしていきました。ごみはゴミ箱に、トレーはその上の回収場所に。そして、しっかりビール瓶も捨てていきました。

 ゴトッ


移った先はパンラムゲストハウス。サクラと同じようにエアコンのドミトリーがあります。

 ただ、昨夜、飲んだせいで、5時ごろ、目が覚めてしまいました。
 わたしはちょっと深酒をすると二日酔いに悩まされることは無くても何故か3時とか4時におきてしまうのです。 今日は深酒のせいだけでなくて、エアコンが効きすぎて寒かったせいかも知れませんが。
 とにかく早く起きて、眠れないので、こうしてネット屋さんに足を運んだしだいです。

 深夜から早朝にかけて、もっともカオサンに変な人が多くなる時間で、去年は元男のお姉さんに『おにぃさぁ~ん』って叫ばれながら追いかけられて、必死に逃げたので、それでも7時を過ぎるまで待ちました。

 でも・・・ いました。 変な人。

 今日見たのは金色のマニュキュアをぬって、ほっぺたをオレンジ色に染めて、瞼を緑に彩った、おねえさんが、歩道と車道の段差に腰掛けて、目の前に置いたレインボーバッグ(しゃべることは出来ません・・・たぶん・・・)に身振り手振りも交えて一生懸命話しかけていました。

やっぱりカオサンって変な人多いなとキーボードたたいてらネット屋さんに女の子を連れて入ってきた白人の男がやったら、Crazyを連発していました。
女のこの方はやたら化粧が濃くて、昨晩、バーかどっかで引っ掛けてきた感じです。もしかしたら、そういう商売の女の子かもしれませんが、どうも昔からの友達ってわけではなさそうです。しかも一人かと思ったら白人の男と最初一緒に来た女の子がコンピューターの前に陣取ったころ、ぞろぞろ女の子がほかに2人も入ってきたのです。

 『君はクレイジーだ。これはクレイジーだね、ああ、クレイジー、クレイジー。』

 その男はまだ若そうなのにかわいそうなことに、何を言うにもクレイジーと言わないときがすまない奇病にかかっているのかと思われるほどクレイジーと連発して、挙句の果てに連れてきた女の子に

『あんたそのクレイジー、クレイジーって連発するのやめてよ。』

『おお、そんな、クレイジーだ。』

『今度いったらもう話してあげないからね。』

っていわれて、ちょっとシュンとなって、小さな声で、クレイジーって言ってました。

 そして、何故か、男と一緒に後からはいってきた2人の女の子だけが出て行って、最初に一緒に来た女の子は、私の2つ隣で、今もキーボードをたたいているのです。

 カオサンにいるとだんだん周りが変な人ばかりに見えてくるんです。
 
 自分も重症なのかなって思います。

 そろそろ出ようっと。
by fuji_akiyuki | 2008-07-03 11:43 | タイ4
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