人気ブログランキング |

地獄坂

小樽に小樽商科大学、略して樽商と呼ばれる大学があります。
 小樽は海に面した港の町、陸地が沈降して、海岸線が入り組んだ天然の港。つまり坂の町です。

 この樽商もそんな坂の上にあるのですが、あまりの急勾配に小樽の町からこの樽商を結ぶ坂道に地獄坂という名前がついています。

1.5kmのこの地獄坂が25km続くどうなるかというと、







 自転車で2日間の行程になります。

 中国最後の町河口を一昨日後にして、成都でボランティアをしていた元サイクリストの旅人さんがビザクリアーのためにラオカイを訪れたので、一緒に食事をして、ビアホイを飲んでお昼にラオカイを出発。

 サパにいく道に入ってまず、サパまで33kmのキロポストを確認。そこからサパまで25kmのキロポストまでは順調だったのですが…

 そこから始まった坂道地獄。

 ラオカイが標高80mに対し、サパは1500m。約1400mUP。

 登る、登る、登る。

 登る。

 まだ登る。

 カーブがあって、まだ登る。

 あ、あそこら辺で坂が終わってる?

 いや、ちょっと勾配がゆるくなっただけ、でも登る。

 それから・・・登る。

 いいかげん、そろそろ、少しぐらい楽になってもいいんじゃないのか?

 いや、まだ登る。

 こんな感じです。まったく手加減なしの急勾配続き。


それでも勾配がもう少し小さければ、そして、もう少し涼しければ、いや、あの雨さえ降らなければ、その日のうちにつけたはずなのに・・・

 登り始めたころはやたらと暑くて、それなのにほとんど水を持っていなかったので、影に入って休憩をしては道路にせり出したがけを伝い落ちる水を大量に飲んで、水をかぶって、ずぶぬれになってもそれでもオーバーヒートした体は暑さを訴えてきます。
 
 だましだまし、何度も休憩を入れて、時間をかけて登っていくと、だんだん標高が増し、太陽も西に傾いて、刺す様な陽射しもなくなってくると幾分楽になってきます。

 ようやく10km手前、日が暮れるまで後2時間半くらい。そして平均時速、約5km/h。
 何とか休憩挟んでも日が落ちて暗くなる前に町までつけるだろうか…

 と、甘い考えをしていたところ、

 突然、熱帯特有のスコールにやられてしまったのです。

 まさに青天の霹靂とはことの事だと言わんばかりにあれよあれよという間にたたきつけるような大雨、大粒の雨が地面を打つたびにアスファルトの上に一瞬だけ白い王冠が出現しては消えてゆきます。
 そのうちにあたり一面王冠だらけ。

 一瞬でずぶぬれになって、一番近くの商店に逃げ込みました。

 昼間はいくら水を浴びても一向に涼しくならなかったのに今度は一転して、冬のように寒くて仕方がないくらいでした。

 雨は夜までやまず、結局動くこともできなくなって、その商店の軒下にテントを張らせてもらうことに。

 テントの準備をして、シュラフにもぐりこんで、5分。商店の主人がバイクで帰ってくると、何の躊躇もなく、家の中に私を招じ入れてくれて、しかもベッドまで貸してくれました。
 
 ラオカイから坂を上っているときも思ったのですが、結構ベトナム人、感じいい人が多くて、よく声をかけてくれたり、手を振ってくれます、なんか冷やかされているようないやな感じじゃなくて。

 この商店のおばさんもいい感じで、雨宿りをさせてもらっているときから笑顔で迎え入れてくれたし、主人もいい感じでした。

 しかも翌朝、インスタントだとは思うのですが、フォー(米の麺のラーメン)を用意してくれました。
 
 ベトナム人って、結構いい人なのかも。

 と思っていたのですが、出発するときにちゃっかりフォー代を結構ふんだくられてしまいました。

 サパの町についても人はみんな愛想がよくて、結構親切だったりするのに、どこの商店もひどくふっかけてきます。
 たまに値段をつけてある商店があるので、そこで値段の確認をするのですが、言い値がいきなりその値段の倍以上だったりする商店もざらです。

 交渉で値段を決めるのはそこまでいやじゃありませんが、なんかこういうあわよくば、2倍で売りつけようみたいな、いやらしいことをされると私の場合、交渉以前にもうここでは何も買いたくないという気持ちなってしまいます。だからだんだん買い物ができなくなってくるわけです。

 なんか違和感を感じます。もともと人はいいのかもしれないけど、ふっかけるのが当たり前。そんな感じなのかもしれません。

 サパという観光地に着たからかもしれません。

 ここは、毎日バックパッカーが自分で町を探検するでもなく、すでに決まったバスターミナルから、宿の客引きに連れられて、ほとんど自分の自由意志というものをむしりとられて、宿まで連行されていくのを目の当たりにします。

 かく言う私もバイクに乗った女の子に声をかけられ、3泊10ドルのやどを教えてもらったのに、探すのが面倒で、その子とちょっと交渉をして、1泊5ドルで宿まで連行されてしまったのですが。

 景色は綺麗かもしれないけど、小洒落たバーやレストランが並んで、観光客のために作られた町、西洋風に作られた町。バスを降りてから全てがサパの観光客相手の商売人たちに操られてまるで遊園地の中で遊ぶかのごとく出来上がった町を自由な旅を目指したはずのバックパッカー達が闊歩してる感じです。

地獄坂の上にあったのはこんな町でした。

 東南アジアの観光地ならどこにでもある風景なはずなのに、とんでもなく放任主義の中国から来た今、この感覚にどことなくなじめなくて、ベトナム人も優しいんだかいやらしいんだか判別がつかずに、なんだか混乱気味です。
by fuji_akiyuki | 2008-10-06 12:08 | ベトナム
<< 経済とは・・・ 関心を持ってくれてありがとう!! >>