昨日、ネット屋さんの閉店間際まで、粘って、11時過ぎ、
それでも、今日はタイの大使館にいかなくてはならないからと早めに寝ようと思って、ウンコの撒き散らされたシャワールームのあるドミに帰ったのですが・・・ もう大半の人が寝ているようで、ドミの電気も消えていたので、私もとにかく寝ようと勤めました。トイレはウンコまみれになった惨状後ではなく下階のトイレを使って、どんなに汚くても、ウンコまみれのシャワールームでシャワーを浴びる気にはなれなかったので、そのまま寝ることにしました。 ただ、自分のベッドに横になってから見て、右斜め上と両隣のベッドに寝ている白人たちに生理的になんか受けつけない物を感じました。 右斜め上はスキンヘッドのお兄ちゃんで、昼間に入ってきたときもチラッと見たのですが、所見から本能が危険信号を発するタイプでした。そして、左隣は白人のおじさんで、私がベッドに入ろうとしたとたん、寝言なのか、『ウウアッ』と声を出して、なぜか手を伸ばしてきたのに恐怖を覚えて、やっぱり私の本能は危険信号を発してきます。 ただ、右隣のベッドはドミなのにカーテンがかかっていて、もともとカーテンのついてないドミのベッドに一生懸命自家製カーテンをつける奴=ちょっといかれた奴。 という方程式にのっとって、こいつもやばいかも、と判断したのですが、改めてカーテンを見てみるとそれはカーテンではなくて、蚊帳であったことが判明して、右隣に対する警戒は幾分解除されました。 何事もなければいいのだけれども、南京虫が出てこなければいいのだけれども・・・ そうおもって、とにかく眠ろうと勤めました。 やっぱりなんかいる。かゆい!! 南京虫だろうか??? いや、蚊が飛んでる。蚊、かな? うーん、でも腰とか、ふくらはぎの裏とか、なんか、ベッドに設置してるところもなんとなくかゆい。。。 気のせいだろうか、やっぱり南京虫はいるのだろうか? そんなこんなで、なかなか寝付けずにいて、ふっと気づくと右斜め上のスキンヘッドもなんか掻いているみたいでした・・・・ かゆいのかな? どこを掻いている・・・・ え、 股間? 掻くにしては長すぎるぞ・・・・ ええ、こいつもしかして!??? えええ、自慰行為?? やや、間違いない。腰まで寝袋をかけていて、そのもの自体は見えないものの、腰からうえ裸だし、手は股間の辺りに入って、激しく動いています。 ええーーマジかよ。ちょっとやめてくれよ。キモいよ。 さりげなく動いて、自分が起きているというアピールをしてみるが、まったくやめる気配がありません。 恐る恐る顔を見てみると わわわ。あっちもこっち見てるよ。 ええ、ちょっと、マジ、本気、ありえない。 目が合ったのにやめない。っていうか、もしかして見せ付けようとしてる? 3つに区切られた巨大ドミトリーの一番窓側の区画には2段ベッドが3つ。つまり6人が寝ることができます。 そのとき、私の上と左上がまだ帰ってきてなかったのですが、4人が寝ていました。 多分0時前後。左もまだ寝つけてないようでした。 しかし、右上のスキンヘッドは人に見られると事なんかぜんぜん意に介してないように自慰行為にふけっています。しかも、電気はついてないとはいえ、すぐ外に街灯があるらしくて、スキンヘッドは窓から差し込む街灯の光で、自慰行為にふけっている姿が煌々と照らし出されています。 係わり合いになりたくなくいので、左を向いて一生懸命眠ろうと勤めました。 しばらくするとスキンヘッドの息が荒くなって、そして、また、しばらくすると沈黙が訪れました。ようやくひと段落着いたようです。 とりあえず、ちょっと安心して、これで眠れるかと思いきや、こんどはまた、南京虫が這い出てきます。結局朝まで、本当に南京虫だったのか、蚊だったのか、それともあまりに気にするために幻想が生じたのか、さだかではありませんでしたが、とにかく安眠することができずにいると、多分2,3時間たったころでしょうか、気がつくと右上のスキンヘッドがまたはじめています。 こいつはサルか? っていうか、ちょっと頭のねじゆるすぎない、この人。 おかしいよね。普通恥ずかしくて人前でしようなんて思わないものでしょ? 5年間旅して、こんな風に人の自慰行為を見せ付けられたのは初めてです。 なんか間違ってる、この世界、これもラオスだからだろうか。 マジありえない、耐えられない、ラオス、居られないかも。 そんな風に思いながら、またもや怖いもの見たさで、スキンヘッドに視線を移すと、やっぱりこっち見てる。 絶対こいつ見せ付けてる。 そんな確信を持つと、今度は本気で怖くなって、右を見ないように左に寝返りを打ってスキンヘッドに背中を向けます。 すると・・・・ 目の前にもう一人、パンツの中に手を突っ込んで激しく動かすサルが・・・・ ええ、マジで。なに、これ、ドミで、自慰行為は普通のことですか?? そんなの、ぜんぜん今まで経験ないんですけど。。。 これ、絶対まともじゃないよね。変を通り越して変態。 そう、変態だよ。っていうか。狂ってる。狂人だ。 そうだ、こいつらのどっちかだ。昼間ウンコ撒き散らしたのは。 だって、そうでしょ。普通の人間はできないよね。 そう、昼間の、『マリファナを吸ってブリブリになったバカそうな白人が薄ら笑いを浮かべながらシャワー室でしゃがんでウンコをブリブリしながら歩き回る』妄想の白人はスキンヘッドでした。 あの時、トイレに入って、あの惨事が起こる直前、スキンヘッドとドミで顔をあわせており、そのとき、私の本能はこいつはちょっとやばい奴かもしれないぞ。と警鐘を鳴らしていたのです。だから、前回も書いた空想の中の『バカそうな白人』は、そう、このスキンヘッドだったのですが・・・ しかし、同じレベル狂人が私の目の前にも・・・そして今も激しく手を動かして・・・・ ああ、なにかが遠のいていく感じが・・・・ そして、全裸で、自分の性器を刺激しながらしゃがんで、電車ごっこのように二人で連なって、ウンコを撒き散らしながら、激しく手を動かして、シャワールームで歩き回る妄想が頭を占領し始めました。 そうだ、ぜったいそうだ。 犯人はおまえだ!! これが、ラオス?? 絶対無理・・・・ だって5年間旅して、他人の自慰行為を見せ付けられたことなんて一度もないのに。 ラオスに入ったとたんいきなり二人も・・・ ああ、でも、一度だけありました。 それはイランのどこかの小さな町で、宿にチェックインして、トイレに入って小便をしていたときでした。ちょうど顔のところに窓があって、たまたま開いていた窓から、小さな路地が見えました。表の大通りから一本入った人通りのほとんどなさそうな小さな路地で、気の弱そうな多分ホームレスが、押さえ切れなくなった性欲を処理しようと一生懸命手を動かしているところを見てしまったことがあります。 でもその男は人が来ないかどうか常に気にして、びくびくしながら左右をきょろきょろ落ち着きなく警戒して、ことに及んでいました。 そのときはきっとこの男はホームレスで、プライベートな空間を持つことができなくて斜め上から覗かれているとも知らずに、仕方がなくそこで、やっているのだろうなと、多少同情すら覚える場面でした。 ところが、今回のこの二人の行為はたぶん常軌を逸しています。 ぜんぜん見られることを意に介さず、むしろ見せ付けているのかとすら思われるほど堂々と、ドミのベッドで自慰行為にふけっているのです。 私は絶対友達になりたくない。なにか、人間として欠かすことのできない、なにか大切なものが欠如しているのではないかと疑わずに入られませんでした。 ちょっと頭のねじが緩みすぎ、いや、もしかして、その調子で、肛門まで緩んでしまったのでしょうか。 そういえば宿にチェックインしたときも、レセプションのカウンターの向こう側で昼間から従業員が女の子と一緒に寝てたし、面倒くさそうな態度で、部屋に案内されたりしたし、ちょっとゆるみすぎですよね。なんかこういうのどうしても好きになれません。 結局一睡もできずに朝を迎えました。 どうにかさっさと大使館の用事を済ませて、チェックアウトの11時までに帰ってきて、宿を変えてやろうという野望を持って、大使館の開館時間より30分くらい前に到着しました。 すると、「タイビザか」と声をかけてくる男がいて、「そうだ」とこたえると「こっちに来い!!」といわれて、混むと聞いていたので、事がスムーズに進むように申し込み用紙だけ、先に配ってくれるものだとばかり思って言われるままについていきました。 完全に忘れていました。そういう詐欺まがいの商売があるということを・・・・ こんなことされたの本当に4年以上前のモロッコ以来だったので。。。 親切にその人は申し込み用紙を渡すだけでなくて、私のパスポートを見て、記入までしてくれて丁寧に写真まで張ってくれました。 この人、タイ人だろうか、ラオス人だろうか。きっと大使館の職員だから、タイ人かな? やっぱりタイ人、親切だなぁ。なんてのん気に思っている矢先。 『パスポートのコピーは?』 と聞かれて、私が出したのは昔にとって、ちょっとインクがはげているもの。 『これじゃだめだな、それにラオスのビザのページも必要だから』 と言って、 『じゃ、全部で150バーツね』 うわ、やられた。 という気持ちと、 早くしないと宿をチェックアウトできない、 という気持ちが同時に沸き起こってきました。 あそこにもう一泊は選択肢になかったので、絶対ありえなかったので、 腹が立つけど、もう任してしまおうかな、と言う気持ちになって、150バーツ払いました。 そして、そいつが、仲間の男に50バーツを渡して、コピーをとってくるように言うと、そいつは100バーツを自分のポケットに突っ込みながら、 『コピーが帰ってきたら、これをもって帰って明日のあさ、申請に来い』 と言い出しました。 『ええ、今日申請できないの?』 と聞くと 『今日は大使館休みだから』 カッチーン[m:68][m:68][m:68][m:64]。 『おまえはインド人か!!』 『何のための150バーツだよ、もともとただだろう。』 久しぶりに本気で切れました。とにかく写真をはがして、150バーツを返すように要求しました。 『50バーツはコピー代だ』 と主張してたようですが、怒りは収まりません。 そんなの書く前に言えよ。何なんだこの詐欺まがいの行為は。 こんな不誠実極まりない奴にびた一文渡せるか、コピー代なんて、微々たる物だし、そんなのこっちがはらう必要なんて全然ない。 むこうは、こちらが、頼むといくらで、頼まないで、自分でやるという選択肢があることを事前にこちらに伝えることなく、選択肢を勝手に奪い去って、勝手に申し込み用紙に書き込み始めたわけで、こっちの承諾もなく、ほとんど詐欺行為を働いてるような奴にはびた一文払うものか。 と、そんな怒りがふつふつと湧き上がってきました。 『絶対金は返せ、おまえの都合なんてこっちの知ったことじゃない。じゃなきゃ警察にいこう。』 の一点張りで、お金を返してもらって帰ってきました。 これがラオスなのか・・・・ ふと、むかし、友人が、ビエンチャンの食堂で、ビールの本数を間違えて請求されて、一本多いと講義をしたら、警察沙汰になって、手錠をかけられたか何かして、結局有無を言わさずに理不尽に飲んでない一本分を払わされたと言う話を思い出しました。 冷静になって今考えてみると、一緒に警察に行ったところで、私のお金は帰ってこなかったかもしれません。警察が介入しても理不尽がまかり通る世界って、久しぶりで、しかもわたしはもっとも嫌いなタイプの国です。 ラオス。不安です。 宿はどうしても変えたかったので、いろいろ回ってみたのですが、まだチェックアウトタイムよりずいぶん前だったので、なかなか空きは見つかりませんでした。 どこもかしこも『フル』の一言。 でも、この一言にもいちいちむかつきます。 だって、この時間にフルでもチェックアウトする人が居るかもしれないわけです。 カチンとくるのを抑えて、 『今日誰もチェックアウトしないのか?』 と聞くと、 『まだわからない。』 そうなって初めて、 『チェックアウトタイムは?』 やっと可能性が出てくる会話になって、 『12時がチェックアウトタイムだから、そのころまた来たらあるかもしれない』 と、ここまできて始めて納得できます。 ただ、そのうち何件かは 『今日は誰もチェックアウトしないのか?』と言う質問に 『しない』 『確かか?』 『確かだ』 と言うやり取りなるとさらにカチンときます。 絶対にフルの宿で、宿泊客が一人残らず今日の宿代を払っているなんて事はないはずなので。 何でそういういい加減なことをいえるのかと思うと腹が立って仕方がありません。 なぜか、ビエンチャンはあまり人気もないのに旅行者ばかりが多くて、結構宿は売り手市場で、宿側が横柄な態度だったりするので、ビエンチャン、来る度に嫌いになっていきます。 サバイディーのチェックアウトタイムは11時で、ほかのゲストハウスは大体12時。つまり、ほかのゲストハウスのチェックアウトタイムまで待ってると、とまってないのに一泊分払う羽目になるように仕組まれています。確かにこの宿だったら多くの人が一泊で逃げ出すでしょう。 かといって、11時にチェックアウトして、12時のほかのホテルのチェックアウトに部屋が見つかるかどうかは保証がないので、結構捨て身の賭けです。 よくできた、非常に悪意を感じる腹の立つ仕組みです。 でも、あの空間はありえません。ウンコまみれのシャワーは絶対使えないし、人の自慰行為はもう見たくありません。南京虫はまだかわいいものです。 とにかく、一泊分余計に払ってでも、絶対今日は宿を変えてやろうと、時間ぎりぎりまで、探していました。どうせ泊まる気がないなら、サバイディーはチェックアウトして、捨て身の宿探しに出ようかとも考えていると、チェックアウトタイムぎりぎり10分前にようやく納得できる部屋を見つけることができて、何とか、この狂った世界から、逃げられる場所を確保できました。 これがラオス・・・・ ラオス、好きになるのは限りなく不可能に近い気がしてきました。 早く中国に行きたい。中国で癒されたい。 正直だけど無愛想で、ちょっと声をかけたりすると、不器用にぎこちない笑顔を返してくる中国人に会いたいです。
by fuji_akiyuki
| 2009-02-09 18:14
| ラオス
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