人気ブログランキング |

旅のこだわり

最近わたし、不良になりました。
 
ここ一年くらい前から、煙草を吸うようになりました。

 いまのところ、タバコは付き合いで吸うくらいです。

付き合いで吸うってあなた、誰もタバコを強要したりしないでしょう、お酒じゃあるまいし。って声も聞こえてきそうですが、タバコをしつこく勧めてくる人がいるんです。

 ・・・そう、中国人。
本当に中国人、タバコの勧め方がしつこいし、半端ない頻度で勧めてきます。
断ると角が立つ、というか、中国語が流暢でないと、うまいこと断れません。
日本人同士なら、煙草を吸わないで片付けられるものが、中国では煙草を吸わないでは、すまされない訳です。だって、煙草を吸わない男は中国にはいないから・・・たぶん。

 しかも、向こうは友好の印にタバコを差し出してきてくれているので、これをむげに断るのはせっかくの気持ちを台無しにしてしまいます。
 まあ、人生で、数十本か、煙草を吸ったところでどうなるものでもないだろうし、その数十本を一日にすっちゃう人だっているんだから、変にこだわらずにもらったものはすってみればいいか。

 と、そんな思いで、煙草を吸ってみました。
吸うたびにくらくらするし、ゲホゲホします、結局タバコを好きになることはなさそうです。

 味の違いはよくわかりませんが、お酒や、コーヒーなら、進んでいただくのですが・・・

 ま、でも、人のもてなしは喜んで受ける方が気持ちがいいですよね。

 最近、そう思うと、いろいろとこだわりや、自分勝手にルールを作るのが結構ばからしくなってきました。例えば自転車にこだわってみたり・・・
ま、あんまり前からこだわってませんけど、だって、今あそこに行ったら、誰々にあえるとか、なんとかって言うお祭りがあるとか、長ねぎ漕いでちゃまにあわないときとか、すぐ、長ねぎ放り出して、バスや電車で行ってしまいます。でもそれで、友人に会えたり、お祭りに参加できるなら、その方がいいじゃん。って思います。
 何かにこだわるとそれは自分を束縛することにもなるし、たまには失礼にも当たるのかもしれません。せっかく差し出してくれたタバコを『吸いませんから』と断ってしまったり。

 なるべく、勧められたら喜んで頂戴して、何かにこだわらずに予定を簡単に、自由に、自分の思うままに変えられるような、旅がしたいと思う今日この頃です。

 ただ、今度は何かにこだわりを持つ人と接触するとき、ちょっと難しいと思いました。

 実は、いま、カウチサーフィンhttp://www.couchsurfing.org/で知り合って、泊めていただいている家庭はユダヤ教で、ベジタリアンです。
ベジタリアンでもそこまで、厳しい方ではないらしくて、卵も食べるし、チーズや乳製品も大丈夫みたいです。

旅行の途中で、ベジタリアンの人と食事に行くことになると、ちょっと面倒だったりします。別にベジタリアンフードが嫌いとかそういう訳ではないのですが、その人が、ベジのレストランとか知ってればいいのですが、お互い旅行中、その街は始めてなんてことになると、ここはだめ、あそこはだめとなって、あっちこっち行って、なかなか食べられなくてイライラすることもあります。それに、グループになったら、せっかくここにきたんだから、そこの名物を食べたい短期の人もいて、その名物が肉料理だったりすると、一緒に行けなかったりすることもありますよね。

 だから、もし、今のホストファミリーの人と、旅先でであって、こういうことになったら、うまくやっていけたかどうか、ちょっと不安だったりしますが、いまは、居候の身、しかも、外で食べる分には全然構わないし、家で作ってくれる料理はベジですが、おいしいし、問題はありません。
でも、肉を食べるとじんましんが出るとか、そういう場合は仕方ないですが、ベジタリアンも一つのこだわりですよね。

 ところで、この間、やっぱりカウチサーフィンで知り合ったというロスにすむ日本人のサイクリストの一家が遊びにきてくれました。
 そのとき、ホストファミリーのお母さん、ドナが、みそについて話していたので、使ってみたいけど、どのみそを使えばちゃんとみそ汁が作れるのか分からないみたいな話をしていたので、昨日、みそ汁を作ってしんぜようと思い、リトル東京にある日本食材の手に入る商店で、みそと、ふえるわかめと、あげを買ってきました。

 買うときはだし入りかどうか確かめたんだけど、何でだしをとってるか、探したつもりだったのに、見落としてたみたいで、かえってきてから、”fish”と書いてあるのに気がついて、あちゃー、と思ったのですが、言わない訳にも行かないので、魚のだしなんだけど大丈夫?と聞くと、ホストファミリーは大丈夫だと言って、喜んで食べてくれました。

 まあ、その前にちらっと魚は肉になったり肉じゃなくなったりするって言ってたのを聞いていたので、まあ大丈夫かなとも思っていたのですが、でも、ちょっとベジタリアンとしてはどうなのって感じですよね。
 でも、おかげで助かりました。これでまた、うちはベジタリアンだから、魚のだしが入ってるなら食べられない、捨ててきて。なんて言われたら、ちょっとショックです。

 もしかするとそんな私の気持ちをおもんばかって、こだわりをちょっとばかりねじ曲げてくれたのかもしれません。
 
 イランで、泊めてもらった家でもラマダン中だったにもかかわらず、朝食を用意してくれました。しかも、主人が真っ先に手を付けて、さあ、どうした、どんどん食べろと言ってくれました。
 もともと、イラン人はイスラム教ではないので、その家もラマダンをやらないのかもしれませんが、自転車で旅行している私をおもんばかって、朝食を用意してくれた上に、私一人がたべると気まずいだろうと率先して家の主人が戒律を犯して、食べてくれたのなら、これは、涙チョチョ切れんばかりのやさしさですよね。

 こだわりを持って、わだかまりになるなら、こだわりを捨てた方がいいと思うようになってきました。
 なににこだわる必要があるんだろう、って思っているとやっぱりほとんどのこだわりが必要なくなるような気がしてきて、そのうち、全然芯の無い人間になってしまうんじゃないかとすら思う今日この頃ですが、なるべくこだわりを捨てて、自由に旅をすること、これが、私のこだわりかもしれません。

まあ、いろんなこだわりを持っている人がいるし、強要はできません。でも、私はできる限りこだわらない人間になりたいです。その方が自由になれる気がします。
煙草を吸うようになって、すこし、自由になった気がします。


 うーん、でも人は殺さない、できれば傷つけないくらいのこだわりは持った方がいいのかな。
by fuji_akiyuki | 2009-06-03 12:18 | アメリカ
<< にほんブログ村。 この町は安全なのか、危険なのか。 >>